【大井】初騎乗から687日…上田健人が初勝利!

[ 2011年3月11日 06:00 ]

待望の初勝利を挙げた上田騎手

 【地方競馬です!!】ついに待ち望んだ日がやってきた。09年4月20日の初騎乗から687日。7日の大井4Rで11番人気ラッシュバックの手綱を取った上田健人(19=大井・田中康厩舎)が、109戦目にして初めて先頭でゴールを通過した。直後には「実感が湧かない」を繰り返し、記念写真撮影後に「少しだけ湧いてきました」。一夜明けると「調整ルームでみんなに“おめでとう”と声を掛けられ“勝ったんだ”とあらためて思いました。ゴールの瞬間は何か不思議な気持ちでした」と再び笑顔を見せた。

 デビュー当初、同期の新人が初白星を挙げていく中、声を掛けると「勝ちたいですね…。でも焦らずにやろうと思います」と話していた。だが、体重調整に苦労するなど騎乗できない日々が続く。乗れない自分が情けなかった。戦線に復帰した後は、さすがに「焦らずに」とはいかなかった。焦りが悪循環になることも。しかし、この1勝でモヤは晴れた。

 田中康師、吉井騎手会長、東原騎手をはじめ多くの人たちが支えてくれた。「続けてきてよかったし、やりがいを感じる。ひとつでも恩を返せるようにこれからも前向きにやっていきたいです」。上田が新たなスタートラインに立った。(池田 裕文)

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2011年3月11日のニュース