【弥生賞】父は「幻の3冠馬」

[ 2011年3月6日 06:00 ]

 栗東・渡辺栄厩舎に所属したサダムパテックの父・フジキセキは単勝1・5倍に推された94年朝日杯3歳S(当時)でサンデーサイレンス産駒初のG1制覇を達成。単勝1・3倍だった95年初戦の弥生賞は直線で並ばれたホッカイルソーを残り100メートルで豪快に突き放して無傷4連勝を飾ったが、皐月賞を前に屈腱炎が判明して引退。「幻の3冠馬」と呼ばれた。種牡馬としても活躍中で産駒にはG1級7勝のカネヒキリを筆頭にキンシャサノキセキ、ファイングレイン、コイウタ、ダノンシャンティなどのG1馬がいる。

 ≪昨年はヴィクトワールピサがV≫弥生賞はクラシックに直結する重要なステップレースだ。83年ミスターシービー、84年シンボリルドルフ、05年ディープインパクトはこのレースを勝ち、3冠馬へ羽ばたいた。表以外でも93年ウイニングチケットがダービー、99年ナリタトップロードが菊花賞優勝。04年には道営の雄コスモバルクも優勝馬に名を連ねている。過去2年は09年ロジユニヴァースがダービー、昨年のヴィクトワールピサは皐月賞、有馬記念を制し、2頭ともにJRA賞最優秀3歳牡馬を受賞している。

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2011年3月6日のニュース