【きさらぎ賞】大器バリアシオン巻き返し必至!
きさらぎ賞はクラシックの登竜門とも言うべきハイレベルな一戦。今年も広い京都の外回りを舞台に素質馬が力を競う。主役は大器とウワサされるウインバリアシオン。暮れのラジオNIKKEI杯2歳S4着の敗戦をバネにして初タイトル奪取を狙う。
勝負事は勝つに越したことはない。それでも1つの敗戦が後々生きてくるケースは多々ある。ウインバリアシオンの前走・ラジオNIKKEI杯2歳Sがそれに当てはまるかもしれない。好位から直線、抜け出しを図ったものの最後のひと伸びを欠いて4着。デビュー3連勝はならず、初黒星となったが竹邑厩務員の口調に悲観の色はない。
「前走は大外枠だったからポジションを取りに仕掛け気味に行ったんだけど少し折り合いを欠くところがあった。それに休み明けだったしね。バタッと止まったわけじゃないし、ゴールまで頑張っていたから」
デビュー前からの評判通り、新馬、野路菊Sと2連勝。素材の良さは間違いない。あとはいかに磨きをかけていくか。
前走後はレース中の外傷で3日間、馬場入りを控えたが、すぐに回復。乗り込みを再開してからは中5週となる今週末に向けて順調に調教をこなしている。1週前追い切りは坂路でモータウンサウンド(3歳未勝利)を6馬身追走。4F53秒6~12秒3で力強く伸びて4馬身先着した。
「中山さん(調教助手)は“いい動き”って言っていたよ。外傷は不幸中の幸いで左トモの横側の皮がめくれた程度。打撲と傷腫れで休んだけど、それからはずっと乗っているし本数もこなしているからね」
歩む道のりは春のクラシックへとつながっているだけに、今まで以上に結果を求められる。
「デビューしたときから体重は10キロくらいしか増えていないけど馬がだいぶしっかりしてきた。馬込みとか折り合いとか課題をクリアしながら、しっかり賞金を加えていきたい」
大舞台を目指す3歳馬にとっては一戦一戦がある意味、生き残りを懸けた戦い。初タイトルを手にして一気に弾みをつける構えだ。
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