セルサス&ハルサンサンで挑む前人未到の偉業

[ 2010年12月10日 06:00 ]

全日本2歳優駿制覇を狙うセルサス

 【地方競馬です!!】いまだ誰も成し遂げていない2歳牡牝チャンピオン戦の同年制覇。佐藤賢二調教師(60)が2歳戦完全制圧を狙っている。

 まずは15日、川崎競馬場で行われるG1「第61回全日本2歳優駿」に牡馬セルサスで臨む。ハイセイコー記念は2着を5馬身突き放す圧倒的な強さ。これまでのレースを振り返っても力を出し切ったものはなく、緩さを残す馬体と合わせて伸びしろは十分。「JRA相手でも面白い競馬ができるだろう」と話す佐藤師の表情にも自信がにじんだ。
 31日、大井競馬場で行われるS1「第34回東京2歳優駿牝馬」にはハルサンサンがスタンバイ。前走(大井1400メートル)は大きく出遅れて最後方からの競馬になったが、直線で他馬とは次元の違う末脚を披露。レースの上がり3Fが38秒4だったのに対し、同馬は36秒9と驚異的な数字を計時した。「ゲート練習はするが初大井は問題なく、末脚も確かで距離延長は心配ない」と本番へ向けこちらも視界良好だ。
 デビュー戦2着後に3連勝と同じ道筋を歩む2頭。まだ能力の底を見せず、来年、3歳3冠戦の主役候補としての期待も高まる。01年トーシンブリザード、06年チャームアスリープで南関東で唯一、牡牝馬両方の3歳3冠馬を育てた名トレーナーが送り出す精鋭2頭から目が離せない年末になりそうだ。(秋田 麻由子)

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2010年12月10日のニュース