切れが違う!菊地が開幕ダッシュ決める

[ 2009年7月21日 06:00 ]

 ナイターSG「第14回オーシャンカップ」(優勝賞金4000万円)は21日、福岡・若松競艇場で開幕する。08年5月~09年4月のG1優勝戦得点でトップに立ち、初日12Rドリーム戦の1号艇を手にしたのは菊地孝平(30=静岡)だ。当代随一のスタート男にとって絶好のイン戦。05年MB記念でSG初優出Vを達成した水面で4年ぶり2度目のSG制覇へ弾みをつける。

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 鮮やかなまくり強襲でMB記念を制してから4年。大会こそ違えど、同じ若松のSGで菊地が堂々と主役を担う。05年当時は、賞金王シリーズを除くSGではドリーム戦にも乗ったことがない脇役的な存在。しかし、今回は選考期間内(08年5月~09年4月)のG1優勝戦得点でトップに立ち、初日ドリーム戦の1号艇を獲得。「僕が最も多くポイントを稼いだのは事実だし、自信を持って臨む」と菊地も胸を張った。
 もちろん、オーシャンCの選考期間が過ぎてからも好調を持続している。今年4月以降、SG、G1には8回出場して、すべて予選突破。4度の優出も果たしている。それも2連対率40%超の好エンジンを引いたのは1度だけで、ほとんどが中堅機とのコンビだから価値は高い。優勝が1度もないから目立たないが、調子はますますアップしている印象だ。
 それだけに前検の感触を語る表情も自信に満ちあふれている。「想像以上に回転が上がっていなかったけど、伸びはそこそこ。ペラが合っていないわりに、方向性は分かった。エンジンに力強さがあったし、調整が合えばそれなりの足になりそう」。今節も2連対率34・1%の中堅機とのコンビだが、明らかに数字以上の手応えをつかんでいた。
 前検スタート練習で3本ともイン確保と、21日のドリーム戦はインを譲らない構え。あとは菊地の最大の武器であるスタートを決めて、逃走態勢に持ち込むだけだ。「スタートは行けるところまで早いのを行く」。たとえ迎え撃つ立場になっても、攻める姿勢で勝利だけを目指す菊地に変わりはない。

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2009年7月21日のニュース