カートピックス

16年の新車販売500万台割れ、軽低迷で5年ぶり

[ 2017年1月5日 18:35 ]

 2016年の国内新車販売台数(軽自動車を含む)が前年比1・5%減の497万260台にとどまり、2年連続で減少したことが5日分かった。15年4月の軽自動車税の増税で軽自動車の販売低迷が長期化しているためで、500万台割れは東日本大震災があった11年以来、5年ぶり。日本自動車販売協会連合会と全国軽自動車協会連合会が5日発表した。

 三菱自動車が16年4月に日産自動車向けを含む軽4車種で燃費データの改ざんを公表したことも、販売低迷の要因となった。16年12月の軽自動車の販売台数は前年同月比で2年ぶりにプラスに転じるなど復調の兆しもあるが、業界団体担当者は今後も「買い替えの先延ばしなど増税の影響は残る」とみており、本格回復までの道のりは遠そうだ。

 16年の軽の販売台数は9・0%減の172万5462台と、2年連続のマイナスだった。14年に約227万台と過去最高を記録したが、軽自動車税が増税された15年に約189万台まで急減し、16年は一段と落ち込んだ。16年の三菱自の軽販売は18・3%減、日産も29・4%減だった。増加したのはトヨタ自動車だけだった。

 軽の首位争いはダイハツ工業が58万115台と2年連続でトップ、スズキが52万739台で2位。両社とも販売台数は前年を下回った。

 軽以外の自動車(登録車)は新型モデルの投入効果もあり、3・0%増の324万4798台と2年ぶりに前年実績を上回ったが、軽の落ち込みを補えなかった。スズキが33・2%増、トヨタの高級車ブランドであるレクサスが8・1%増と、好調だった。

続きを表示

バックナンバー

もっと見る