【写真とともに振り返る】2023年のF1はチャンピオンの独壇場！ レッドブルが前半戦全勝でシーズンを折り返す

第1戦 バーレーンGP

FIAフォーミュラ1世界選手権（F1）の2023年シーズン開幕の地はバーレーン。FP1はレッドブルのセルジオ・ペレスがトップタイムをマークし、前年のチャンピオンチームがまず速さを見せつけるかたちとなった。予選では2022年の王者、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがポールポジションを獲得すると、決勝はチームメイトのペレスに10秒以上の差をつけて優勝を飾り、王座防衛へ好発進を切った。3位にはアストンマーティンのフェルナンド・アロンソが入った。

第2戦 サウジアラビアGP

第2戦サウジアラビアGPでは予選でペレスがトップに立った。その一方でフェルスタッペンはトラブルにより15番手に終わった。決勝ではペレスが逃げる展開となるなか、後方からスタートしたフェルスタッペンがオーバーテイクを連発。ペレスが優勝、2位にフェルスタッペンが入り、レッドブルが2戦連続ワン・ツー・フィニッシュを飾った。3位には2戦連続でアロンソが入った。

第3戦 オーストラリアGP

第3戦オーストラリアGPはクラッシュが相次ぎ、合計3度も赤旗でレースが中断されるという大荒れの展開となった。最後の1周もほぼセーフティカー（SC）先導で行われるという異例のかたちでのフィニッシュとなったが、フェルスタッペンが2勝目をマーク。2位にメルセデスのルイス・ハミルトン、3位には3戦連続でアロンソとなった。アルファタウリの角田裕毅は10位になりシーズン初入賞を果たした。

第4戦 アゼルバイジャンGP

第4戦アゼルバイジャンGPは、2023年シーズンで初めてスプリントが実施された。スプリントのグリッドを決めるスプリントシュートアウトでは、フェラーリのシャルル・ルクレールがトップに立った。しかし、スプリントでは2番グリッドから発進したペレスがトップでチェッカーを受けた。このラウンドのペレスは好調で、決勝でも優勝を飾り2勝目をマーク。2位はフェルスタッペン、3位はルクレールという結果となった。角田は10位に入り2戦連続入賞を果たした。

第5戦 マイアミGP

第5戦の舞台はアメリカ合衆国テキサス州のマイアミ。予選ではペレスがトップタイムを記録した一方、フェルスタッペンは赤旗の影響でノータイムとなり、9番手に終わった。しかし、決勝ではフェルスタッペンがオーバーテイクショーを演じ、逆転で3勝目を挙げた。2位にペレス、3位には2番グリッドからスタートしたアロンソが入った。

第7戦 モナコGP

洪水被害により中止となった第6戦エミリア・ロマーニャGPを挟み、F1は第7戦の舞台、モナコへと渡った。開幕から速さと強さを見せつけてきたフェルスタッペンはここでもいいパフォーマンスを見せ、F1キャリアで初めてモナコGPでポールポジションを獲得。決勝は雨絡みの展開となったものの、フェルスタッペンはトップを譲らず4勝目をマークした。2位はアロンソ。3位はアルピーヌのエステバン・オコンが入り、シーズン初ポディウムとなった。

第8戦 スペインGP

第8戦スペインGPはフェルスタッペンの独壇場に。FP1～3でトップタイムをマークすると、予選でもポールポジションをゲット。決勝では全ラップをリードしてシーズン5勝目を挙げるとともに、ファステストラップも記録してグランドスラムを達成した。2位にハミルトン、3位にはジョージ・ラッセルが入り、メルセデスが2023年シーズン初めてダブル表彰台を獲得した。

第9戦 カナダGP

第9戦カナダGPの予選は雨絡みの展開に。予選全体を通じて2度赤旗が中断されるなかトップに立ったのはフェルスタッペンだった。また、難しいコンディションのなかうまく一周をまとめたハースのニコ・ヒュルケンベルグが2番グリッドを獲得した。決勝は一転してドライコンディションでスタート。途中SCが出動するシーンもあったがフェルスタッペンの障害にはならず、現役王者がシーズン6勝目をマーク。これでフェルスタッペンは通算41勝としてアイルトン・セナにならび、またレッドブルにとってはチーム通算100勝目と記念すべき勝利となった。2位にはアロンソ、3位にはハミルトンが入った。

第10戦 オーストリアGP

第10戦の舞台はレッドブルのホームと言えるオーストリアのレッドブルリンクで開催された。アゼルバイジャンGP以来のスプリント戦が行われたが、ここではフェルスタッペンが1位、ペレスが2位とワン・ツー・フィニッシュ。決勝ではフェルスタッペンがファステストラップを記録するとともにポール・トゥ・ウィンで7勝目を挙げた。2位はルクレール、3位はペレスとなった。

第11戦 イギリスGP

第11戦イギリスGPでもフェルスタッペンは好調でポールポジションを獲得。また、予選2番手にマクラーレンのランド・ノリス、3番手にノリスのチームメイトで新人のオスカー・ピアストリが入った。決勝ではフェルスタッペンがここでもファステストラップとともに7勝目をマーク。2位にノリス、3位にハミルトンが入り、イギリス人ドライバーふたりが表彰台に上がった。

第12戦 ハンガリーGP

第12戦ハンガリーGPの予選では、フェルスタッペンを抑えてハミルトンが2023年シーズン初めてポールポジションを獲得した。また、グリッド2列目にはマクラーレンの2台が並んだ。決勝ではフェルスタッペンが8勝目を挙げた一方で、2位には2戦連続ポディウムフィニッシュとなるノリスが入った。3位は9番グリッドから追い上げたペレスとなった。

第13戦 ベルギーGP

第13戦ベルギーGPでは、今季3度目となるスプリント戦が実施された。スプリントではフェルスタッペンがポールから勝利を飾った傍らで、新人のピアストリが2位に入り存在感を示した。決勝ではギヤボックス交換によるペナルティで6番グリッドスタートとなったフェルスタッペンがトップチェッカー。2位のペレスに22秒もの差をつける圧巻の走りを見せた。3位にはルクレールが入った。角田は10位入賞を果たした。