トヨタ ルマン24時間初優勝逃す、首位走行もゴール3分前止まる

[ 2016年6月19日 22:01 ]

ルマン初制覇へひた走るトヨタ5号車だったが…(AP)

 伝統の耐久レース、第84回ルマン24時間は18日から19日にかけてフランス・ルマンのサルテ・サーキットで決勝が行われ、中嶋一貴(31)、アンソニー・デビッドソン(37=英国)、セバスチャン・ブエミ(27=スイス)が乗り首位を走っていたトヨタ5号車が残り3分で緊急ストップ、悲願の初優勝を逃した。ポルシェが昨年に続く2連覇で単独最多を更新する18勝目を挙げた。

 小林可夢偉(29)、ステファン・サラザン(40=フランス)、マイク・コンウェー(32=英国)のトヨタ6号車が2位に入った。

 雨の降るコンディションの中、セーフティーカーに先導されてスタートしたレースは、6号車が本格的な戦い始まった直後に首位に立つと、小林がファステストラップをマークするなどした。5号車は細かいトラブルが出てしまい遅れていたが、じわじわと挽回して17時間ごろに先行する6号車をかわしてトップに立つと、安定した走りで首位を守っていたがゴール直前で悲劇に見舞われた。5号車は規定により失格となった。

 日本車の優勝は1991年のマツダ以来、25年ぶりの快挙を逃した。今大会は世界耐久選手権シリーズ第3戦として行われ、3人のドライバーが交代しながら周回数を競った。

 トヨタは1985年の初参戦から31年。18度目の挑戦で2位は今回の6号車を含め5度あるが、まさかのV逸。悲願は、次回以降に持ち越しとなった。

続きを表示

2016年6月19日のニュース