上海モーターショー開幕 女性コンパニオンの姿はなく…

[ 2015年4月20日 12:40 ]

開幕した上海国際モーターショー

 世界有数の規模を誇る自動車展示会、上海国際モーターショーが20日、中国上海市で開幕した。中国は昨年、約2349万台の新車が売れた世界最大の市場。シェア拡大に向け日系自動車メーカー各社は新型車などを出展し、中国市場で好調な欧米勢の追い上げを目指す。

 肌の露出度が高い服装が風紀を乱しているとの批判を受け、主催者は今年から展示車の横に立つ女性コンパニオンの参加を禁止し、会場の雰囲気が一変した。

 北米や東南アジアの市場に比べて出遅れが目立つトヨタ自動車は中国の研究開発拠点で開発した中国市場向けのハイブリッド車(HV)を出展した。強みを持つHVで反転攻勢を図る考えで、トヨタの内山田竹志会長は「現地で開発、生産することで、お求めになりやすい価格で提供できるようになる」と述べた。

 中国市場で、日本勢の中で最も多くの新車を売る日産自動車も、中国の拠点で中国人が中心となって開発した若者向けの中型セダンを公開。カルロス・ゴーン社長は「中国の若者がまさに欲しいと思う車を日産が提供するという約束のシンボルだ」と強調した。

 ホンダは中国市場向けに開発したスポーツタイプ多目的車(SUV)のコンセプトカーを初披露し、マツダも販売が好調なSUVのCX―5の改良モデルを展示した。

 中国での乗用車のシェアは昨年、ドイツ車が20%、日本車が16%。欧米勢がシェアを拡大する中、日本車は一昨年よりシェアを0・34ポイント下げた。(共同)

続きを表示

2015年4月20日のニュース