全米リコール540万台に ホンダ、タカタ欠陥で拡大

[ 2014年12月9日 07:36 ]

 ホンダは8日、タカタ製運転席エアバッグの欠陥に伴うリコール(無料の回収・修理)の全米拡大で、対象台数が約540万台に増えると発表した。問題が起きやすいとされる米南部などの高温多湿地域が対象だった従来の約280万台から2倍弱に膨らむ。

 ホンダは米道路交通安全局(NHTSA)からの要求で、運転席エアバッグについてリコールを全米に広げると表明。300万台程度の上積みになるとして、具体的な台数を精査していた。

 全米拡大の対象となるのは2001~11年型の計10車種。原因が特定できない段階の予防的措置である「調査リコール」としてNHTSAに届け出た。01~07年型の主力車「アコード」や01~05年型の「シビック」、高級車ブランド「アキュラ」のスポーツタイプ多目的車(SUV)「MDX」の03~06年型などが含まれる。

 作動時にエアバッグが破裂し、金属片が飛び散って乗員が負傷する恐れがある。ホンダは、高温多湿地域を優先した上で、米国の他地域のリコールも順次実施する。(共同)

続きを表示

2014年12月9日のニュース