ジャカルタで自動車ショー 若者に照準、低価格競う
東南アジア有数の自動車展示会、インドネシア国際モーターショーが19日、首都ジャカルタで開幕した。日系メーカー各社は、地元の若者に照準を合わせた低価格車を競って出展。同国で車は平均年収を上回る高根の花だが、経済成長を背景に購買意欲が高まっており、富裕層が中心だった新興国で顧客層の拡大を狙う。
インドネシアでは、強力な販売網を持つ日系メーカーが9割以上のシェアを握っているが、海外勢も切り崩しを狙い出展。日系は低燃費などをアピールして対抗した。
トヨタ自動車は今月発売したインドネシア専用車「アギア」を展示。ダイハツ工業は専用車「アイラ」をベースにしたスポーツタイプ多目的車(SUV)など8台のコンセプトカー(試作車)を一挙に公開した。
ホンダはインドネシア向けに開発した7人乗りのミニバン「モビリオ」を発表した。排気量は1500CCで、若者を意識した流線形のデザインが特徴だ。
日産自動車は新興国向けに復活させる「ダットサン」ブランドのインドネシア専用車「GO+(ゴー・プラス)」を展示。価格は1億ルピア(約89万円)以下に抑える。マツダは「マツダ6(日本名アテンザ)」を展示した。
スズキは、インドネシアで初めて乗用車「ワゴンR」を投入すると発表した。
海外勢は米自動車大手フォード・モーターや韓国の現代自動車グループが小型車を出展した。モーターショーは29日まで。会期中は38万人の来場を見込んでいる。(共同)
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