トヨタ 宮城工場を公開 新型カローラを生産

[ 2012年5月11日 17:15 ]

 トヨタ自動車は11日、子会社のセントラル自動車の宮城工場(宮城県大衡村)で、新型「カローラ」などの生産ラインを報道陣に公開した。宮城工場では2012年度に12万8千台を生産する計画で、新型カローラが8割程度を占める。

 同一のラインで新型カローラのセダン、ワゴンやベルタなど計4車種を製造。組み立てラインは、車両の置き方が一般的な縦向きではなく横向きで、ラインの長さを短縮。車両を天井からつるすのをやめて建屋を簡素化し、投資額も抑えた。

 宮城工場は昨年1月に稼働開始。東日本大震災の影響で操業を停止したが、同4月に生産を再開した。新型カローラは国内向けで、海外向けの現行モデルはトヨタの高岡工場(愛知県豊田市)などで生産。円高対策として現地生産に段階的に移行する方針だ。

 トヨタは東北地方に小型車の開発や生産の集約を進めている。豊田章男社長は11日、宮城工場での式典で「東北の元気のために役に立ちたいという思いだけではない。現場の底力と技術力の高さがあり、いい車を造るためになくてはならない」とあいさつした。

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2012年5月11日のニュース