富士重工、軽自動車の生産終了…半世紀の歴史に幕

[ 2012年2月28日 22:09 ]

富士重工業が1958年に発売した軽自動車「スバル360」

 1958年に軽自動車「スバル360」を発売し、高度成長期に自動車市場拡大に貢献した富士重工業が軽自動車の生産を29日で終えるのを前に、28日に群馬製作所本工場(群馬県太田市)で生産終了の式典を開いた。

 式典には従業員やOBら約300人が参加。吉永泰之社長は「最後まで全国からたくさんの(軽自動車の)注文を頂いた。生産終了は寂しいが、次へのスタートだ」と述べた。

 富士重工は軽自動車をこれまで約800万台生産してきたが、近年は販売台数が低迷。トヨタ自動車と提携したことで、経営効率化のため、トヨタ傘下のダイハツ工業から軽自動車の供給を受けることになり、約半世紀の歴史に幕を下ろすことになった。

 富士重工の軽自動車の自社生産で最後の車種になったのは、軽商用車「サンバー」。「スバル360」をベースに開発され、耐久性や走行性能の高さから、顧客に支持されてきた。

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2012年2月28日のニュース