三菱自、HVは燃費40キロ以上に

[ 2011年1月21日 19:15 ]

 三菱自動車の益子修社長ら経営幹部は21日、共同通信などとのインタビューに応じ、2013年度に販売することを決めた小型ハイブリッド車(HV)の燃費について、ガソリン1リットル当たり40キロ以上を目指す方針を明らかにした。

 HVを投入しない方針からの路線変更について、益子社長は「電気自動車(EV)開発を通じ、HVもできるようになった。新興国ではHVの需要もある」と理由を説明した。

 今後発売するEVなどの車両価格は、電気代がガソリン代より大幅に安い点を生かし、購入者が「5年以内、できれば3年で元を取れるようにしたい」とした。

 11年度に発売する軽商用EVには東芝製の電池を採用する方向。世界戦略車として11年度にタイで生産を始める小型ガソリン車の燃費は30キロ以上とする。

 経営危機で生じた累積損失や三菱グループ企業が保有する優先株の処理については、市川秀副社長が「250億~300億円の純利益を安定的に出せるようになれば(解決への)施策が現実性を持つ」と述べた。ただ株主の利害調整などが必要として、具体策は明らかにしなかった。

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2011年1月21日のニュース