首の痛みで…シューマッハ F1復帰断念
3季ぶりのF1復帰を目指していたミハエル・シューマッハ(40=ドイツ)が11日、自身の公式サイトで「全力を尽くしたが不可能になった」として第11戦欧州GP(スペイン・バレンシア、決勝23日)への出場断念を発表。首に痛みがあることをフェラーリ側に説明し、了承された。
フェラーリは7月29日、第10戦ハンガリーGPで頭がい骨を骨折したフェリペ・マッサ(28=ブラジル)の代役としてF1総合王者に7度輝いたシューマッハを指名。シューマッハもトレーニングを重ね、イタリアのムジェロ・サーキットで07年型マシンによるテスト走行も行った。しかし、10日になって「今年2月のバイク事故で首と頭部周辺の骨が折れ、その回復具合が思わしくない。テスト走行でも痛みを解消できなかった。残念ながらレースを行うには厳しすぎる状態だ」と告白した。
もともと復帰に対する不安は大きかった。フェラーリは今季未勝利。今季からシーズン中のテスト走行が禁止され、特例での09年型マシンのテストはウィリアムズなど3チームから拒否された。昨年からF1が開催されているバレンシア市街地コースも未経験と出走への道のりは険しかった。
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