環境対応車の開発でホンダ、日産が明暗分ける

[ 2009年7月29日 18:38 ]

 ホンダと日産自動車が29日発表した2009年4~6月期連結決算は、ハイブリッド車「インサイト」などの売れ行きが好調なホンダが純損益で黒字を確保した一方で、ハイブリッド車を国内で発売していない日産が赤字に転落、環境対応車の開発力の差が明暗を分けた。

 ホンダの4~6月期は、売上高が前年同期比30・2%減の2兆22億円、純利益は95・6%減の75億円と黒字を確保。アジアの二輪事業や中国の四輪事業が収益を下支えした。日産の4~6月期は、世界的な不況による北米や国内市場の不振で、売上高は35・5%減の1兆5148億円、純損益が前年同期の527億円の黒字から165億円の赤字に転落した。
 2010年3月期連結決算は、ホンダが純損益見通しを当初の400億円の黒字から550億円の黒字に上方修正。コスト削減効果に加え、インサイトなどの売れ行きが好調で、国内を中心に自動車販売台数の増加が見込まれるため。日産は1700億円の赤字予想。

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2009年7月29日のニュース