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アマ13冠・堤駿斗 元世界王者モレノに3回KO快勝も笑顔なし 前日計量では1・6キロ体重超過

[ 2024年4月17日 21:28 ]

プロボクシングフェザー級10回戦   堤駿斗(志成)<3回2分46秒KO>アンセルモ・モレノ(パナマ) ( 2024年4月17日    東京・後楽園ホール )

次戦へ意気込んだ堤駿斗
Photo By スポニチ

 アマ13冠でWBC世界フェザー級(57・1キロ)8位の堤駿斗(24=志成)が元世界王者でWBA世界同級9位アンセルモ・モレノ(38=パナマ)に3回2分46で勝利。前日計量で1・6キロの体重超過の失態を犯した中、5戦5勝2KOとした。

 改心のKO勝利にも笑顔なきプロ5勝目となった。自らの失態を反省するように、深くおじぎをしてからしリンイン。立ち上がりから元世界王者のパンチを見切りながら右ボディーアッパーをヒットさせた。2回からは鋭い左ジャブから当てると、3回には2度のダウンを奪い試合を終わらせた。試合後は開口一番「まず計量オーバーしてしまったのに対戦を受けてくれたモレノ選手すみませんでした。歴史あるボクシングという競技を汚してしまい申し訳ない気持ち」と声を震わせながら謝罪した。

 堤は16日の前日計量で58・7キロとリミット(57・1キロ)を1・6キロの体重超過を犯し、再計量でもわずか50グラムしか落とせなかった。この日、早朝に行われた当日計量では制限内の60・95キロでパス。試合が成立となり、計量後には「モレノ選手のおかげで試合をさせてもらえる。リングに立つ以上ボクサーとして相手にリスペクトを持ってしっかり戦いたい」と反省の姿勢を示していた。

 昨年大みそかWBA同級15位ルイス・モンシオン・ベンチャーラ(25=ドミニカ共和国)戦に続くKO勝利も思わぬ形で注目を浴びることとなった一戦。日本ボクシングコミッションによると半年のライセンス停止処分が濃厚で目標とする世界戦も年内の開催は困難だ。

 「またリングに戻ってこられるように精進します」と決意を述べるとホールからは大きな拍手が送られた。

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