井上尚弥陣営　ネリ体重超過対策へ“リザーバー”用意　元世界王者ドヘニーが控え

プロボクシング4団体統一世界スーパーバンタム級タイトルマッチ12回戦   井上尚弥《12回戦》ルイス・ネリ （ 2024年5月6日    東京ドーム ）

＜井上尚弥公開練習＞笑顔の（左から）父・真吾トレーナー、井上、大橋会長（撮影・島崎忠彦）
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　プロボクシング世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥（31＝大橋）が10日、5月6日に東京ドームで行われるWBC同級1位ルイス・ネリ（29＝メキシコ）との防衛戦に向けて横浜市内のジムで練習を公開した。また、同席した大橋秀行会長はネリのリザーバーとして、興行の第1試合に元IBF世界同級王者T・J・ドヘニー（アイルランド）を起用することを明らかにした。

　ネリの体重超過対策としてリザーブカードが用意された。元世界王者ドヘニーがスーパーバンタム級8回戦でブリル・バヨゴス（フィリピン）と対戦することが決定。ネリへの“プレッシャー”をかける意味合いがあることを明かした大橋会長は「そうならないことを願う」と語った。

　ネリは18年3月に元世界王者の山中慎介戦で体重超過を犯した“前科”がある。3月の会見で大橋会長は、ネリに体重超過があった場合「絶対にやりません」と断言していた。

　元世界王者のドヘニーは大橋ジムの興行に過去2度出場。昨年11月の興行では井上のスパー相手として知られる、元アマチュア米国王者ラミド相手に1回TKO勝ちするなど37歳となった今も実力は健在。井上は「日本では珍しい例かもしれないが、海外ではよくあることなので、そこには対応していきたい」と冷静だった。