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アマ13冠・堤駿斗 元世界王者モレノとの世界ランカー対決へ「世界に向けた試合に」17日プロ5戦目

[ 2024年4月3日 14:30 ]

プロボクシング「LifeTime Boxing Fights20」フェザー級10回戦   堤駿斗(志成)―アンセルモ・モレノ(パナマ) ( 2024年4月17日    東京・後楽園ホール )

練習を公開した堤駿斗
Photo By スポニチ

 アマ13冠でWBC世界フェザー級8位の堤駿斗(24=志成)が3日、都内のジムで練習を公開した。元世界王者でWBA世界フェザー級9位アンセルモ・モレノ(38=パナマ)と対戦するプロ5戦目へ、シャドー3ラウンドなどで調整。「今までの選手と比べて名のある選手。いよいよ世界に向かっていくんだなという感覚。世界に向けた試合の一つになる」と“世界前哨戦”へ静かに闘志を燃やした。

 モレノは元WBA世界バンタム級スーパー王者で元世界王者の山中慎介と2度対戦した実力者。パンチを放った時にはその場にいないことから「チェミート(亡霊)」の愛称を持つ38歳のベテランに対し「テレビで見ていた選手。自分がやるのが不思議な感覚」と苦笑しながら「昔よりも無駄な動きがなくなって洗練された動きをする。倒すとなるとやっかいな選手」と43勝15KO6敗1分けの戦績を誇るベテランへの警戒心を強める。

 次戦に向けては、試合前恒例の米国合宿で約1カ月スパーリング中心の生活を送った。元WBA世界フェザー級暫定王者ジャック・テポラ(28=フィリピン)ら、リーチが長い左構の選手中心に約60ラウンドのスパーを敢行。ボディー打ちを徹底的に磨き「対応力とレベルアップにつながるいい合宿になった」と充実の1カ月間を振り返った。

 先月3日には同じ階級の阿部麗也(31=KG大和)がIBF世界同級王者ルイス・アルベルト・ロペス(30=メキシコ)に挑戦し、8回TKO負け。堤は「世界との差を感じた。自分まで悔しくなった」と振り返りながら「ここを乗り越えていかないと日本人が世界に通用すると証明できない。もちろんロペス選手は強かったが、自分がレベルアップすれば全然戦えるレベルだと感じた」と将来の世界挑戦に向けての思いを強くした。

 昨年の大みそかに世界ランカー相手にルイス・モンシオン・ベンチャーラ(25=ドミニカ共和国)相手に圧倒しプロ初のKO勝ちを記録。2戦連続の世界ランカー戦で連続KO決着の期待もかかる中「経験値のある選手をどう攻略していけるか。イメージ力と対応力が試される」と自らに言い聞かせた。

 同興行はABEMAで独占無料生配信される。

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2024年4月3日のニュース