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【ONE】グレゴリアン「ミスれば一瞬で終わる」 過去1勝1敗のスーパーボン戦「頭にあるのは勝利だけ」

[ 2024年4月3日 05:30 ]

マラット・グレゴリアン(撮影・酒井卓也)
Photo By スポニチ

 アジア史上最大の格闘技団体「ONE Championship」(ONE)は5日にタイ・バンコクのルンピニースタジアムで「ONEフライデーファイツ58」を開催する。メインイベントでONEフェザー級キックボクシング暫定王座決定戦に臨む元K―1スーパー・ウェルター級王者のマラット・グレゴリアン(アルメニア)が主催者のインタビューに応じて、現在の心境などを語った。

 グレゴリアンは1月28日に日本で開催された「ONE165」でシッティチャイ・シッソンピーノン(タイ)と対戦。3Rに右膝蹴り連発から左ボディーでKO勝利を飾った。

 「シッティチャイ戦では、常に"もっとやらないと"と思っていた。シッティチャイは強くて賢い選手だからね。動きも良くてポイントも取れる。でも僕が相手のボディー当てた一発は見事だった。タイミングも絶妙で、シッティチャイが深く息を吸った瞬間を狙えた。肋骨に直撃して、20、30秒は呼吸できなくなっていた」と回顧。その上で「彼とは何度も戦ったよ。いつもタイトル戦かスーパーファイトだった。だからこの階級で最大のライバルの1人だったね」とライバルを称えた。

 今大会ではスーパーボン(タイ)とタイトルマッチで対戦。スーパーボンとは過去2度対戦し、最初の対戦は1Rわずか29秒でKO勝利したが、2度目の対戦では5R戦い抜いて判定負けを喫して現在1勝1敗。

 「ミスれば一瞬で終わる。いつも気を引き締めないといけない」とグレゴリアン。緊張感のある試合になるとみている。

 「最初の試合は29秒で終わったから、ほとんど戦っていない。2戦目は5ラウンドフルに戦えた。あの時はスーパーボンの全てを見た。でも自分の動きが本当に鈍かった。あれからスーパーボンも大きく成長したし、自分も成長した。毎回違うものを見せる」。

 スーパーボンの脅威は「キックだけ」とみているが、準備は入念。今回の試合に向けてタイに長期滞在し、現在はトレーニングキャンプ中。「スーパーボンは、シッティチャイとは違う選手だからね。良いゲームプランを立てている。きっとスーパーボンは気に入らないだろうけど、様子を見るしかない」。「前と同じゲームプランを取ると思うよ。前蹴りを繰り返して、膝を使ってくるくらいだろう。自分に対してできることはそれくらい。だから自分は距離を味方につけて、ポイントを確実に取ることだけに集中する」と自身のゲームプランを明かした。

 今年は全てをかける1年にしたいと宣言。「人生はリスクだらけさ。今回の試合も急な話だったけどすぐに受けたよ。今年は全てをかける。勝たなきゃいけない。頭にあるのは勝利だけ。判定か、KOかは構わない。勝つことだけ」と力を込めた。

 最後に「自分の目標はONEのチャンピオンになること。それだけだ。だからこの試合は全てを懸けている。チャンピオンになるためには、この一戦で勝たねばならない」と意気込んだ。

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