×

重岡銀次朗 兄の敵討ちで4団体統一へ ジェルサエムとの対戦熱望「その時は倒せるよう準備」

[ 2024年4月2日 04:30 ]

会見後、ポーズを決める重岡銀
Photo By スポニチ

 プロボクシングIBF世界ミニマム級タイトルマッチで2回KO勝ちした同級王者の重岡銀次朗(24=ワタナベ)が1日、名古屋市内のホテルで一夜明け会見を行った。自身は2度目の防衛を成功させた一方で、兄・優大(26=同)は敗れて王座から陥落。将来的には兄が敗れたWBC同級新王者メルビン・ジェルサエム(30=フィリピン)との対戦を熱望し、さらなる飛躍を誓った。

 銀次朗の顔には傷一つなかった。試合直前の相手変更のトラブルを乗り越え、前夜は代役挑戦者を左ボディー一撃で仕留める2回KO勝ち。格の違いを見せ「苦戦してはいけない思いはあった。当然の結果だと思っている」と振り返った。ただ快勝も素直には喜べない。同興行で兄・優大は挑戦者ジェルサエムに判定負け。WBC王座から陥落し、兄弟同時防衛はならなかった。兄のセコンドについた銀次朗は新王者の実力も目の当たりにし「プロの厳しさを見た。正直、俺もめっちゃ悔しかった。何と声をかけたらいいか分からなかった」と的確な指示を送れなかった自らを責めた。

 兄の敵を取る覚悟はできている。「ジェルサエムが世界チャンピオンでいる限り、僕はやらなければいけない。必ずその時は倒せるように準備したい」。将来的には4団体統一ももくろむ。WBC王者との統一戦も避けては通れない。今後は海外合宿で腕を磨くプランも明かした。
 次戦はIBF同級1位ペドロ・タデュラン(27=フィリピン)との指名試合が有力。6月23日の「3150FIGHT」次回興行(滋賀県)への出場にも意欲を見せ「重岡兄弟はもっと強くなれる」とさらなる高みを目指す。

続きを表示

「アントニオ猪木」特集記事

「井上尚弥」特集記事

2024年4月2日のニュース