尚弥所属の大橋ジムにまたモンスター 高校6冠サウスポー坂井優太「実力も人気もある選手に」
ボクシング22年世界ユース選手権覇者で高校6冠の坂井優太(兵庫・西宮香風高3年)が大橋ジムからプロ入りすることが決まった。7日、横浜市内の大橋ジムで会見した坂井は「こんなに凄いジムと契約できるとは…。どんどん強くなって頑張っていきたい」と新たなスタートに胸を踊らせた。
坂井は高1の全国高校総体(インターハイ)で優勝。以降出場した6度の全国大会すべてで日本一となった。22年の世界ユース選手権ではバンタム級世界王者となり、22年度日本ボクシング連盟の男子最優秀選手にも選出された。
パリ五輪出場を目標としながら、28年のロサンゼルス五輪出場も視野に入れていたが「(プロかアマか)迷っている時期に大橋会長から声をかけていただいた。精いっぱいできる方を選んだ」とプロ入りを決断した。
「嫌がらせを受けた」影響で小1から父・伸克さんと近くの公園でボクシングを始めた。伸克さんはボクシング未経験ながら、独学で研究を重ね坂井を指導。「小さい頃から父親と練習してきた。それを快く受け入れていただいた」ことも大橋ジム入りの決め手に。ジムの大先輩で世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(30)とはすでに対面。昨年6月、初めて同ジムで初めて練習を行った際には「結局は自分の覚悟だよ」と背中を押されたという。
2年時の総体と22年の世界ユースを視察した大橋秀行会長は「サウスポーでスピードもありディフェンスがいい。一発のパワーはまだまだだが、打ち方を見ていると今はまだ130キロだが、鍛えれば160キロを投げられる素質はある」と野球に例えて太鼓判を押す。
すでにプロとのスパーリングも行う坂井は、6月ごろのデビューを目指し、スーパーフライ級かバンタム級でB級プロテストを受講予定。坂井は「先のことを考える余裕はない。まずは決められた相手にしっかり勝って一歩一歩進んでいく。実力も人気もあるボクサーになりたい」と青写真を描いた。
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