井上尚弥 「ドコモ未来フィールド」で子供たちにプロボクサーの“リアル”披露 理想の引退像も明かす
プロボクシングスーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥(30=大橋)が10日、横浜市内の所属ジムで行われたNTTドコモによるプロボクシング体験イベント「ドコモ未来フィールド」に参加。全国約1400組の応募から選ばれた小学校1~6年の子供たち20人と保護者の計40人にプロの世界の“リアル”を披露した。
イベントは午前10時から行われ、午前中は同ジムの平岡アンディ、武居由樹、松本圭佑、今永虎雅の各選手と福田昇トレーナーが基礎を指導。途中から合流した井上は練習風景を視察。正午からはジム2階の「横浜 金谷」で勝負メシ体験として、減量明けを再現したメニューで昼食を取った。
午後は井上、八重樫東トレーナーを相手に子供たちのミット打ち体験があり、その後は質問コーナーが設けられた。やりとりは以下のとおり。
――試合前の緊張感はどうしていますか
「緊張はしますけど、緊張を特にほぐそうとは思っていないですね。その緊張ってたぶんけっこう必要なものであって、その緊張感のままリングに上がってゴングがなって、始まれば、普段やっている練習というのは体がしみついて動くものだから、あまり緊張しちゃっている、わ!というのはなくて、ナチュラルそのままでいく」
――今まで緊張で体硬くなるとかなかった?
「緊張で、自分のパフォーマンスを出せないということはないですね」
――試合後食べるものは何ですか
「マックが食べたくなるんですよ。やっぱり。減量で体をつくるじゃないですか。体に悪いものを食べたくなるんですよ。カップラーメンとか」
――プロになるのに必要なのは勇気と力と、あとひとつはなんでしょうか。
「勇気に近いけど、決断力。僕はアマチュアでボクシングを続けていて、正直、プロになる自信がなくて。で、そこでプロになるかならないかってのは、自分のやっぱり勇気と決断力でした」
――みんなそんな感じですか
「僕は試合終わって家に着くのが12時か1時。アドレナリンが出て寝れない。朝方、拓真とコンビニにいって、カップラーメンとかコンビニ弁当とか、そういう普段食べられないものを食べますね。おいしいんですよ」
――いろんなタイトルをとって、今後の目指すところは
「目指すところというのは、自分にとっては、目先の試合とかもあるんですけど、ここまで来たら自分の目指す、その引退の理想像というものをしっかり積み上げて、自分が納得して満足して引退できる、と言うものが目標ですね。だから誰かに勝ちたいとか、どんな勝負に…ではなくて、小学校1年生から始めたボクシング、結果的に自分が好きで好きで積み上げてきたものが、それが、最高の引退時であればいいなという部分を、いま探しています」
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