オカダ・カズチカ、レインメーカーショックの地で棚橋と再戦に感慨 CHAOSの話では「泣いちゃう」
1月末で新日本プロレスを退団するオカダ・カズチカ(36)が29日に配信開始した音声コンテンツ「ラージオオシャベリング」で、新日本ラストマッチを振り返った。
所属としての最終試合は24日の後楽園ホール大会。「NEVER6人タッグ選手権試合」で、王者の一員として戦った。最後のオカダに敬意を表し、タッグを組む棚橋弘至、石井智宏がロープを広げてリングに迎え入れた。「タイトルマッチだから泣くわけにいかないと思って一生懸命我慢した」というオカダ。コーナーポストにあがるとファンの熱いオカダコールも受け、「試合前からうるうるしっぱなしでした」と語った。
試合中も、ドロップキックやレインメーカーポーズ…すべてが新日本での最後だとかみしめていた様子。リングのマットについても「いつもはスポンサーさんの名前だったりするのに、僕の最後の日はライオンマーク。ライオンマークの上で試合できたのはすごいよかった」と新日本愛をにじませた。
勝利し防衛したベルトは、退団を理由に返上宣言。その後のマイクアピールでは涙腺が崩壊した。「あんなに泣く?恥ずかしい…(動画を)見返せなかったですもん。息子が見て、“なんでお父さんはこんなに泣いてんの?”って言われたら、“分かんない、なんでだろうね”って言うしかない」と苦笑いした。
24日の試合で解説席にいた同ユニット「CHAOS」の矢野通、YOSHI-HASHIとのやりとりも振り返り、「矢野さんも泣いてましたね、目が赤かった。YOSHI-HASHIさんはほんとに…」と言葉を詰まらせ、「泣いちゃう、ちょっと待って」と鼻をすすりあげた。
「YOSHI-HASHIさんは(入団当初の)2007年から一緒でしたからね…ヤバイ、泣いちゃう」と再び感情がこみ上げた。「石井さんも(バックステージで)泣いてましたよね…ズルいっすよね」と、いつもは気丈な石井が流した涙にも触れ、「棚橋さんと石井さんと組んで6人ダッグ(ベルト)を最後持てたのは良かった」と感謝した。
新日本の社長に就任した棚橋とは、フリーとして参戦する2月11日の新日本プロレス大阪大会でシングルマッチを行う。大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)での対戦といえば2012年2月12日、海外修行から凱旋後間もない24歳のオカダが団体最高峰のIWGPヘビー級ベルトに初挑戦。戦前の予想を覆しエース・棚橋からベルトを奪取し、“レインメーカーショック”と呼ばれる新日本史上屈指の“大事件”となった。
12年後に同会場で、区切りを迎えたオカダにも、見送る棚橋にもファンにも“エモいカード”が実現。オカダは「会社が組んでくれた…もう1回棚橋さんと戦えるのはありがたい」と感慨を込めていた。
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