×

尚弥 ファイトマネー“10倍増”も 経済改革経て潤うサウジのスポーツ界

[ 2023年12月28日 04:48 ]

一夜明け会見に臨む(左から)大橋会長、井上、真吾トレーナー(撮影・藤山 由理)
Photo By スポニチ

 プロボクシング史上2人目の2階級4団体統一を果たした世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(30=大橋)がマーロン・タパレス(31=フィリピン)戦から一夜明けた27日、横浜市内の所属ジムで会見した。同ジムの大橋秀行会長(58)は来年、サウジアラビアでの試合開催を明言し、実現すればファイトマネーはこれまでの“10倍増”となることも示唆。早ければ来年5月にも、夢の“100億円マッチ”が実現する可能性が出てきた。

 サウジアラビア政府は脱石油依存を目指す経済改革「ビジョン2030」の中でスポーツ産業への投資を掲げており、近年急速に存在感を高めている。

 サッカーでは今年1月にポルトガル代表FWのC・ロナウドを獲得したアルナスルなど、強豪4クラブを政府系ファンドが6月に買収。圧倒的な資金力を背景に、今夏はフランス代表FWベンゼマ、ブラジル代表FWネイマールらが加わった。

 また34年W杯はサウジ開催が決定的となっている。男子ゴルフでは、やはり政府系ファンドが支援する超高額賞金の新ツアー「LIVゴルフ」が22年6月に開幕し、フィル・ミケルソン(米国)ら大物選手が参加している。

 ▽ボクシングの高額ファイトマネー 15年5月の世界5階級制覇のメイウェザー(米国)が6階級制覇のパッキャオ(フィリピン)に判定勝ちしたWBA・WBC・WBO世界ウエルター級王座統一戦が史上最高とされ、視聴ごとに課金されるPPV(ペイ・パー・ビュー)の売り上げを含めてメイウェザーが2億1000万ドル(当時約252億円)、パッキャオが1億5000万ドル(同約180億円)を受け取ったと伝えられている。日本人関連では、昨年4月のミドル級王座統一戦の村田諒太(帝拳)―ゴロフキン(カザフスタン)が総額20億円とされる。

続きを表示

「アントニオ猪木」特集記事

「井上尚弥」特集記事

2023年12月28日のニュース