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尚弥 来年サウジ開催100億円マッチ”も 大橋会長断言「やります」

[ 2023年12月28日 04:50 ]

スポニチ本紙を手に記念撮影をする井上(撮影・藤山 由理)
Photo By スポニチ

 プロボクシング史上2人目の2階級4団体統一を果たした世界スーパーバンタム級王者・井上尚弥(30=大橋)がマーロン・タパレス(31=フィリピン)戦から一夜明けた27日、横浜市内の所属ジムで会見した。同ジムの大橋秀行会長(58)は来年、サウジアラビアでの試合開催を明言し、実現すればファイトマネーはこれまでの“10倍増”となることも示唆。早ければ来年5月にも、夢の“100億円マッチ”が実現する可能性が出てきた。

 偉業達成から一夜明け、井上は疲れたそぶりも見せず、傷一つない顔で激闘を振り返った。「(試合の)映像も見返して、自分がリング上でやっている時よりも、凄い高い技術戦を繰り広げていたんだなという印象。最後まで気が抜けない戦いでめちゃくちゃ楽しかった」。ガードを固めるタパレスをなかなか崩しきれなかったものの10回KO勝ち。自己採点は70点と厳しかったが「いろんな選手に対して自分のボクシングができるようなものをつくっていきたい。まだ伸びしろはある」とさらなる高みを見据える。

 来年には3試合を行う意向を示した愛弟子に、大橋会長はビッグプランを明かした。「来年、サウジアラビア開催はもちろんやります」と断言。潤沢なオイルマネーを武器にサッカー界でもC・ロナウドやネイマールといったスター選手の“爆買い”に成功し、ボクシングでもビッグマッチを開催している同国で興行を行う方針だ。

 米興行大手トップランク社のプロモーター、ボブ・アラム氏も24日の会見後、サウジから井上側へのオファーがあったことを明かしていた。7月に行われた井上―フルトン戦のファイトマネーは総額10億円とも言われており、「聞いている話だと桁が違ってくる」(大橋会長)と開催が実現すれば100億円規模の興行となる可能性も出てきた。

 来年5月となる見通しの次戦については「はっきりとは決まっていないが、より大きな会場も考えている」と同会長。サウジのほか、国内であれば東京ドーム開催も「選択肢としてある」と説明した。井上自身も「最近は有明アリーナでの試合が続いているので会場が変わるのは新鮮。モチベーションや気持ちが変わってくる」と前向きな姿勢を示した。

(来月の中旬をメドに再始動/) 「やっぱり一番強い井上尚弥を見せたい。しっかりとスーパーバンタムでやりきれるだけの体をつくりたい」と同級3戦目となる次戦に向けて、来月中旬をメドに再始動する予定。24年は日本が誇るモンスターがいよいよ世界へ本格進出する。(伊東 慶久)

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