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井上尚弥が日本プロスポーツ大賞を受賞 辰吉丈一郎以来プロボクシング史上4人目

[ 2023年3月2日 17:00 ]

<日本プロスポーツ大賞>岸田首相から内閣総理大臣杯を受けとる井上尚弥(右)(撮影・篠原岳夫)
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 第52回日本プロスポーツ大賞の受賞式典が2日、都内のホテルで開かれ、プロボクシング前4団体統一世界バンタム級王者の井上尚弥(29=大橋)が大賞を受賞した。プロボクシング界からの大賞受賞は第1回(1968年度)の西城正三(元WBA世界フェザー級王者)、第12、13回(79、80年度)の具志堅用高(元WBA世界ライトフライ級王者)、第24回(91年度)の辰吉丈一郎(元WBC世界バンタム級王者)に次いで史上4人目となった。

 井上は昨年6月にノニト・ドネア(フィリピン)に2回TKO勝ちしてバンタム級(体重制限53・5キロ)の3団体王座統一に成功。米誌リングマガジンが選ぶ全階級を通じての最強ランキング、パウンド・フォー・パウンド(PFP)で日本人初の1位に輝いた。同12月にはポール・バトラー(英国)に11回KO勝ちし、バンタム級およびアジア人初となる主要4団体王座統一を果たした。今年1月に全4王座を返上し、1階級上のスーパーバンタム級(体重制限55・3キロ)転向を表明。5月にWBC&WBO統一世界同級王者スティーブン・フルトン(28=米国)への挑戦が内定しており、前日1日まで静岡県内で3日間のフィジカル強化合宿を行っていた。

 受賞者は以下のとおり。日本プロスポーツ大賞は主催する日本プロスポーツ協会の組織運営が問題視されて19年に内閣府から是正勧告を受け、大谷翔平(MLBエンゼルス)が大賞を受賞した18年度を最後に表彰を行っていなかった。

 ▽日本プロスポーツ大賞 井上尚弥(ボクシング)

 ▽殊勲賞・NHK賞 国枝慎吾氏(車いすテニス

 ▽殊勲賞 大谷翔平(MLBエンゼルス)、村上宗隆(プロ野球ヤクルト)

 ▽特別賞 オリックス・バファローズ(プロ野球)、森保一(サッカー日本代表監督)

 ▽敢闘賞 平野歩夢(スノーボード)、山下美夢有(女子ゴルフ)、富田宇宙(競泳視覚障害クラス)、野尻智紀(モータースポーツ)

 ▽スポーツ功労者顕彰 坂口征二、武藤敬司(以上プロレスリング)、平忠彦(モーターサイクルスポーツ)、津田雅彦(競技ダンス)、長谷見昌弘、星野一義(以上モータースポーツ)

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