WBOがSフライ級王者・井岡一翔と1位・中谷潤人に対戦指令　30日以内に合意しなければ入札へ

井岡一翔
Photo By スポニチ

　WBO（世界ボクシング機構）は9日、世界スーパーフライ級王者の井岡一翔（33＝志成）と同級1位の中谷潤人（25＝M・T）に対戦交渉を開始するように命じる文書を公式サイトで公表した。WBOの世界選手権委員会から志成ジムの二宮雄介マネジャーと中谷をプロモートする帝拳ジムの本田明彦会長に宛てたもので、30日以内に交渉が合意に達しなければ最低落札額10万ドル（約1318万円）での興行権の入札になるとしている。

　井岡は昨年の大みそかにWBA同級王者ジョシュア・フランコ（27＝米国）との2団体統一戦に臨んだが、ジャッジ1人がフランコを支持し、2人がイーブンという引き分け。6度目の防衛に成功したものの王座統一を逃していた。WBOは勝者に中谷との180日以内の指名試合を命じており、井岡が王座を保持したため改めて対戦指令を出した形だ。井岡は引き分け後、統一戦を視察に訪れたWBC同級王者フアンフランシスコ・エストラーダ（32＝メキシコ）との対戦を希望し、無冠でも対戦が実現するのならWBO王座返上の可能性も「ゼロではない」とコメント。一方で、フランコ戦前には中谷戦についても「挑戦者を迎え撃つのは王者の義務」とコメントしていた。

　前WBO世界フライ級王者の中谷は2階級制覇を目指してスーパーフライ級に階級を上げ、昨年11月の同級初戦に判定勝ちしていた。井岡は年2試合のペースを希望しており、中谷戦が行われる場合は早くとも6月頃となりそうだ。