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井上岳志が2年9カ月ぶりTKO勝ちで2冠王者「ベルトよりも新しいスタイル出せてうれしい」

[ 2022年11月5日 20:34 ]

東洋太平洋&WBOアジア・パシフィック・スーパーウエルター級王座決定戦12回戦 ( 2022年11月5日    後楽園ホール )

2本のベルトを獲得した井上(中)はレフェリーに手を挙げられる
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 スーパーウエルター級で東洋太平洋、WBOアジア・パシフィックともに1位の井上岳志(32=ワールドスポーツ)が、東洋太平洋14位でWBOアジア・パシフィック4位の天熊丸木凌介(31=天熊丸木)に6回2分31秒TKO勝ちし、かつて保持していた2本のベルトを再び手にした。世界ランキングはWBO15位、IBF13位の井上は22戦19勝(11KO)2敗1分け、過去日本王座に4度挑戦して3敗1分けで、「丸木凌介」から今回リングネームを変更した天熊丸木は28戦18勝(13KO)8敗2分け。

 両者は井上が東京・駿台学園高3年、天熊丸木が名古屋工2年だった07年の秋田国体少年の部ウエルター級準決勝で対戦し、井上が初回RSC勝ち。プロでは対戦がなく15年ぶりの再戦だった。序盤から井上の右ストレートと左ジャブが次々とヒットし、天熊丸木が左目上をカットするなど一方的な展開。ボディーやアッパーも交えて攻め立て、6回に井上がコーナーに追い込んでメッタ打ちにするとレフェリーが試合を止めた。

 井上は19年1月の世界初挑戦でWBOスーパーウエルター級王者ハイメ・ムンギア(メキシコ)に善戦しながらも判定で完敗。それ以来、新たな戦い方を模索してきたが、20年1月以来2年9カ月ぶりのKO勝ちに「3年間ずっと新しいスタイルを探してきて、今日ようやく出せた。今までにないパンチの感触があった。ベルトよりも新しいスタイルを出せたのがうれしい」と笑顔。リング上では天熊丸木から「世界へ行って活躍してほしい」と激励されたそうで、「もう一度世界へ行くために精進したい」と話した。

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