×

東洋太平洋ミドル級王者・竹迫が豪快TKO初防衛 WBOアジア王者・能嶋へ統一戦呼びかけ

[ 2022年11月5日 19:47 ]

東洋太平洋ミドル級タイトルマッチ12回戦 ( 2022年11月5日    後楽園ホール )

竹迫(左)はユを大の字にさせて腕を突き上げる
Photo By スポニチ

 東洋太平洋ミドル級王者の竹迫司登(31=ワールドスポーツ)が同級11位の挑戦者ユ・ギュンモ(35=韓国)に3回2分51秒TKO勝ちし、20年1月に獲得した王座の初防衛に成功した。王座を4度防衛した元日本ミドル級王者の竹迫は16戦15勝(14KO)1分け、初来日のユは19戦8勝(1KO)8敗3分け。

 竹迫は序盤から左ジャブが好調で、右ストレートや左ボディーも再三ヒットしたが、ユも強いワンツーや左フックを振って対抗。打たれても前へ出てくるタフなユに対し、竹迫は3回、狙いすました右ストレートを一閃(せん)。挑戦者が大の字になったのを見ると勝利を確信して右腕を観客席へ突き上げ、レフェリーもノーカウントで試合を止めた。「思わず喜んじゃいました」と笑顔で振り返った。

 自身のケガもあってコロナ下では試合数が少なかった竹迫は9月のノンタイトル戦で1年4カ月ぶりにリングへ上がり、3回TKO勝ち。「ブランクが大きく修正点が多かった」と2カ月でフォームや腰の位置、膝の角度などを見直してきたという。1、2回は動きが堅く被弾も目立ったが、3回からはボディーワークでかわすなど「短期間で修正できたのはよかった」と自身に合格点。リング上で「アジアにはもう1本ベルトがある。アジア最強を証明するためにも統一戦を希望している」とWBOアジア・パシフィック・ミドル級王者の能嶋宏弥(27=薬師寺)へ対戦を要望した。竹迫はWBOアジア・パシフィックの1位で、ワールドスポーツジムの斉田竜也会長は「元々指名試合。名古屋へ行ってもいいと伝えてある。いつでもいいし、またアプローチする」と統一戦実現へ意欲的だった。

続きを表示

この記事のフォト

2022年11月5日のニュース