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五輪金の入江が世界選手権優勝の岡澤らを「大谷翔平みたい」と称賛 27日初戦の全日本は「泥臭く勝つ」

[ 2021年11月24日 16:32 ]

ボクシング全日本選手権大会第1日 ( 2021年11月24日    東京・墨田区総合体育館 )

<2021全日本ボクシング選手権大会>ファイティングポーズをとる入江と岡沢(右)(撮影・西海健太郎)
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 東京五輪女子フェザー級金メダリストの入江聖奈(21=日体大)が開会式で選手宣誓を行った。五輪後初の大会は27日の準決勝から登場。五輪後はテレビ出演やイベント出席が相次ぎ、10月初旬には体重が61・5キロまで増えたが、「これはヤベーぞとなって鶏肉中心の食事に切り替えました。鶏肉と納豆かけ丼にしていたけど、思ったより減らなかったので最後の1週間はグミ中心に切り替えました」と明かし、「(リミット57キロの)フェザー級(の体)になりました」と笑みを浮かべた。

 大会へ向けては「ボディーを打とうねと言われている。カウンターをもらいそうで、あまり打ちたくないけど、できる限り頑張りたい。練習では攻防の速さ、前で避けることを意識してきたけど、この大会は自分がしたいボクシングをしようかなと思ってます」と抱負を述べた。金メダリストとして負けられないプレッシャーも大きく、「できたらカッコいいところを見せたいけど、欲をかいたら負けるのがこの世界の掟なので、謙虚に、慎ましく、泥臭く勝っていこうかなと思います」と“入江節”を披露。「五輪は怖い思いが強かったけど、全日本は負けたら自分の努力、実力不足なので逆に開き直れます。五輪は勝つことだけに重点を置いていたけど、今は楽しくできております」と話した。

 今月上旬まで行われた男子の世界選手権(セルビア)ではウエルター級で東京五輪代表の岡澤セオン(25=INSPA)、バンタム級で坪井智也(25=自衛隊)が金メダルを獲得。東京五輪の入江に続く形となったが「男子の世界一って、私の想像の及ばないところで戦ってらっしゃると思うので、ただただ凄いなと。技術の次元が違うので、大谷翔平選手みたいという感じです。あのお二方は」と快挙を表現し、「報道もされたし、アマチュアボクシングの盛り上がりというのを感じている」と実感を口にした。

 この日は岡澤が世界選手権から帰国後の隔離期間が明け、後輩のセコンドを務めるために会場に姿を見せた。入江を敬い“土下座”であいさつしてきた岡澤に対し、入江も膝をついて応対。最後は取材に乱入してきた岡澤と“カエルポーズ”で締めくくった。

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