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王者棚橋が帰ってきた!ヘビー級王座4年ぶり返り咲き

[ 2019年1月5日 05:30 ]

新日本プロレス「レッスルキングダム13」 ( 2019年1月4日    東京ドーム )

<新日本プロレス>オメガ(下)にハイフライフローを見舞う棚橋(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 新春恒例のビッグイベントで、“100年に1人の逸材”こと棚橋弘至(42)が約4年ぶりにIWGPヘビー級王座に返り咲いた。メインで王者ケニー・オメガ(35)をハイフライフロー(屈伸を入れたダイビングボディープレス)からの片エビ固めで仕留め、39分13秒の死闘を制した。

 激闘でエネルギーを使い切った直後は、恒例のエアギターも単発だった。ベルトの重みを感じた棚橋は超満員の歓声を一身に浴び、「何回も巻いてきたベルトだけど、初めてベルトを巻いたような感覚」と実感を込めた。

 終始劣勢の展開だった。放送席に背中を叩きつけられ、机の上に乗るオメガ目掛けたハイフライフローは寸前に逃げられ自爆。パワーボム3連発を食らった直後には自身の必殺技をオメガに決められ、3年ぶりに戻った大舞台で憤死寸前まで追い込まれた。

 「自分一人では戻ってこられなかった。みんなの声援が背中を押してくれた」。危機的状況で支えてくれるのは声援。意識もうろうとする中でも立ち上がり、地道に膝への攻撃を連発してスリングブレイドで逆転。最後はハイフライフローで勝負を決め、「押し上げてくれたファンの皆さんありがとう。このIWGPベルトと新しい風景をつくっていきます」と力強く宣言した。

 試合後にはオカダ・カズチカを撃破したジェイ・ホワイトが会見場に乱入。勝利の余韻に浸る暇もなく、新たな挑戦者が名乗りを上げた。平成最後の大舞台。最後に主役を演じた男は「もう一回ゼロから積み上げていきます」と新たなスタートを誓った。

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