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伊藤、1回KO狙う!凱旋初防衛戦で実力証明「状態はいい」

[ 2018年12月30日 05:30 ]

WBO世界スーパーフェザー級タイトルマッチ   (王者)伊藤雅雪《12回戦》(同級1位)エフゲニー・チュプラコフ ( 2018年12月30日    東京・大田区総合体育館 )

計量パスした伊藤(右)とチュプラコフ(撮影・島崎忠彦)
Photo By スポニチ

 トリプル世界戦の前日計量が29日、都内のホテルで行われ、出場6選手全員が一発でパスした。WBO世界スーパーフェザー級王者・伊藤雅雪はリミットの58・9キロでクリア。完璧な仕上がりに自信を深め、「1回からKOを狙っていく」と力強く宣言。米スポーツ動画配信サービス「ESPN+」でも生中継される初防衛戦で、その実力を国内外にアピールする。

 計量を終え、通常よりも4倍の濃さにしたリカバリー用ドリンクで水分や栄養を補給した伊藤はいつにも増して冗舌だった。

 「凄く状態はいい。100%の準備をしようと思ってやってきて、ここまで100%の準備ができた。100%のリカバリーができれば、試合では120%の力を出せる。ここまでは完璧です」

 手応えはある。7月に米国で王座を奪取したが、今回は国内でストレスを感じることなく最終調整できた。また、先月中旬から約5週間のロサンゼルス合宿では対戦相手のチュプラコフが接近戦、アウトボクシングのどちらで挑んできても対応できる準備を進めてきた。

 無敗の指名挑戦者撃破へ、伊藤は「僕が試合をコントロールすることを心掛けたい。1回からKOを狙っていきます。それで倒せればいいし、倒れなくてもダメージを蓄積させて終盤にギブアップさせるような形でKOできれば。常にKOを狙う姿勢を貫きたい」と青写真を描いた。

 凱旋となる今回の初防衛戦には約1000人の応援が会場に駆けつける予定。さらに米スポーツ専門局ESPNのストリーミング配信サービス「ESPN+」が全米生中継する。国内はもちろん米国でも伊藤の名を広めるチャンス。夢のビッグマッチ実現へ実力を証明する舞台でもある。

 米国での世界戦前は「不安で一人で泣いた」と言うが、今回は恒例のウナギで栄養補給し、夜は家族と一緒に過ごしてリフレッシュ。30日の午後から一気に集中力を高めて再び“戦闘モード”に入る。

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2018年12月30日のニュース