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尚弥に山中氏“神予想”「圧倒的有利」、自身からも絶好調宣言

[ 2018年10月5日 05:30 ]

ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ ▽バンタム級T1回戦&WBA世界バンタム級タイトルマッチ   王者・井上尚弥≪12回戦≫同級4位フアンカルロス・パヤノ(ドミニカ共和国) ( 2018年10月7日    横浜アリーナ )

パヤノ(左)が見つめる前で予備検診を受ける井上尚弥=中央(撮影・西海健太郎)
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 日本初開催のワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)に臨むWBA世界バンタム級王者・井上尚弥(25=大橋)に、元WBC同級王者・山中慎介氏(35)がエールを送った。自身は実現できなかった“最強決定戦”出場をうらやましがりながらも、井上が「圧倒的有利」と優勝を予想した。4日は都内でトリプル世界戦の予備検診が行われ、井上は絶好調を宣言した。

 7月の組み合わせ抽選会以来となるパヤノとの顔合わせ。井上は「やっぱりキャリアを感じるし、オーラがある。リスペクトしてます」と敬意を口にした。もっとも、3日に練習を打ち上げた自身の調整も万全。「ヤバいぐらい絶好調です。今までで一番いいと思う」と笑みを浮かべた。

 パヤノは山中慎介氏と2度の激闘を繰り広げたモレノ(パナマ)を破ってWBAスーパー王座を獲得した実力者。一時は山中氏との統一戦も噂された。その後王座から陥落したが、山中氏は「そんなにパンチをもらって負けたわけではない」と分析。「あれからどれだけの実力になっているのか。楽しみ」と期待した。

 国内歴代2位の12連続防衛を誇る山中氏は希望する他団体王者との統一戦がかなわないまま今年3月に引退した。しかし、引退後に統一戦や強豪との対戦が成立しやすいWBSSがバンタム級でもスタート。「僕も名前のある王者と戦える機会が欲しかった」と苦笑いしたが、「うらやましいけど、井上君だから勝ち取れた権利だと思う」と世界的な高い評価から出場を要請されたとの見方を示した。

 今大会には井上を含む主要4団体の世界王者と元5階級制覇王者ドネア(フィリピン)らが参戦する。山中氏は「凄く盛り上がるメンバーが集まった」と話す一方、優勝は「圧倒的有利。井上君が勝つんじゃないか」と断言。自身の現役時と同じバンタム級に上げてきた井上の階級適性に関しても、マクドネルを一蹴したパワーから「バンタム級でも十分いけるし、スーパーバンタム級でもいける」と太鼓判を押した。

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