王者・木村翔&挑戦者・田中恒成 予備検診ともに異常なし
ボクシングのWBO世界フライ級タイトルマッチ(24日、武田テバオーシャンアリーナ)の予備検診が22日、名古屋市のCBC放送センター1F特設会場で行われ、王者・木村翔(29=青木)、挑戦者で同級1位の田中恒成(23=畑中)ともに異常なしと診断された。
3度目の防衛を目指す木村は身長やリーチ、胸囲など大半の数値で田中をやや上回ったが、「体で勝負するわけじゃないんで。お互い、減量もしているし、関係ないんじゃないですか」と意に介さず。減量はリミットの50.8キロまで、残り2キロだが、「あした(23日)にはちょうとリミットになるかなという感じ」と不安なしを強調。「注目される日本人対決なのでモチベーションは高い」と意気込んだ。
この日は東京から名古屋まで新幹線で移動。世界王者となり、すでに2度防衛しているだけに報道陣から「グリーン車?」と尋ねられたが、「いや普通の指定席です」と苦笑い。すかさず有吉将之会長が「そんなに甘くないよ」と突っ込み、「でも一応、一番前の席を取ったんです」と話し、笑いを誘った。
一方、ワシル・ロマチェンコ(30=ウクライナ)に並ぶ世界最速のプロ12戦目での3階級制覇を目指す田中は身長が0.7センチ伸び、胸囲も3.7センチ増と体が一回り大きくなった。減量もリミットまで500グラムと順調。「コンディションは今までの世界戦の中での一番いい」と自信をのぞかせていた。
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