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ボクシング連盟 新会長に内田貞信氏選出 山根派一掃し再出発

[ 2018年9月9日 05:30 ]

新会長に選出され、取材に応じる内田氏
Photo By 共同

 日本ボクシング連盟は都内で臨時総会と理事会を開き、助成金流用など不正問題で辞任した山根明前会長(78)の後任として宮崎県連盟会長の内田貞信氏(45)を新会長に選出した。内田会長とともに選出された鶴木良夫氏(68)ら副会長3人、仁多見史隆専務理事(43)は、不正を告発した「日本ボクシングを再興する会」の主要メンバー。同じく選ばれた新理事26人に前体制の人物は含まれず、“山根派”は一掃された。

 会見した内田会長は「選手にとっていい環境、透明性のある団体をつくっていきたい」と述べた。不正問題に関しては第三者委員会の調査を待つ意向を示す一方、ガバナンスの強化や判定の公正化などで組織の信用回復に努め、連盟の公益法人化や国体での通年開催復帰を目指す方針を表明。山根前会長が拒否してきたプロ選手の五輪参加も容認する方向で、菊池浩吉副会長(54)は「メダルを獲るという目標のために可能性を広げないといけない」と話した。

 内田新会長は宮崎・日章学園高―近大と選手として活躍。恐喝容疑などで14年に逮捕され執行猶予付き有罪判決を受けた過去があるが、“山根おろし”に尽力するなどのリーダーシップが評価され、理事会では満場一致で新会長に選ばれた。

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2018年9月9日のニュース