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井上尚弥 WBSSに向け弟らとフィジカル強化合宿スタート

[ 2018年7月30日 19:22 ]

熱海で強化合宿を開始した(左から)井上拓真、井上尚弥、いとこの井上浩樹
Photo By スポニチ

 ボクシングのWBA世界バンタム級王者・井上尚弥(25=大橋)、弟でWBC同級9位の拓真(22=同)らが30日、静岡県熱海市で試合前恒例となったフィジカル強化合宿をスタートさせた。

 合宿初日は山の中腹にある公園で100段の階段ダッシュや坂道ダッシュなど上りだけで計8キロを走破。さらに30段の階段を手押し車で1段ずつ腕立てをしながら登るなどのメニューを約2時間消化した。来月2日までの4日間の合宿では早朝の砂浜トレなども計画しており、高村淳也トレーナーは「まだ初日のウオーミングアップです」と厳しいメニューを“予告”した。

 ワールド・ボクシング・スーパーシリーズ(WBSS)バンタム級トーナメント1回戦でフアン・カルロス・パヤノ(ドミニカ共和国)との対戦が決まった(日時、会場未定)井上尚は「走り込みと足腰強化合宿です」と説明。「パヤノとの対戦はたぶん体力勝負になる。ここでしっかり基礎をつくっておきたい」と展望を口にし、頭から突っ込むなどラフファイトも持ち味のパヤノに対し「そういう戦いになったとしても、しっかり耐えられる準備をしておきたい」と語った。パヤノの映像は既に2試合見ているそうで、WBSSの組み合わせ抽選会でも対面済みとあり「練習でも一層明白なイメージトレーニングができる」と利点を挙げた。

 一方、9月11日にWBC同級3位の東洋太平洋バンタム級王者マーク・ジョン・ヤップ(六島、フィリピン)とのWBC同級挑戦者決定戦(後楽園ホール)を控える井上拓は合宿後、スパーリングを再開する予定。「スパーもいい感じで仕上がってきている。相手対策というよりも、自分のボクシングをいかに完成させるかに重点を置いている」と現状を説明した。そのために距離感やディフェンスに磨きをかけている最中で「強い相手の方が自分自身も楽しみ」と笑みを浮かべた。

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2018年7月30日のニュース