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小西伶弥 カニサレスに判定負けで王座獲得ならず WBA世界ライトフライ級

[ 2018年3月18日 19:20 ]

9R、カルロス・カニサレスにパンチを浴びせる小西伶弥
Photo By スポニチ

 ボクシングのWBA世界ライトフライ級王座決定12回戦は18日、神戸市の神戸ポートピアホテルで行われ、世界初挑戦の同級2位・小西伶弥(24=真正)は同級1位カルロス・カニサレス(25=ベネズエラ)に0―3で判定負けし、王座獲得を逃した。元日本ミニマム級王者の小西はプロ初黒星で15勝(5KO)1敗、新王者となったカニサレスは20勝(16KO)1分け。

 1回から両者は積極的に打ち合った。小西は頭を振りながら圧力をかけて得意の左右ボディーを叩き、カニサレスは左フック、ボディーをヒット。2回にはカニサレスがガードの上からでもフックを叩きつけてきたが、小西は終盤にトリプルの左ボディーを入れ、右ストレートも当てた。

 しかし3回、カニサレスのワンツーをまともにもらった小西が前のめりにダウン。さらに全力でラッシュをかけられて打ち返せず危ない場面を迎えたが、必死のクリンチで逃れると、終盤にはコーナーに追い詰めて逆にボディーを打ち込んだ。4回には打ち疲れのため休むラウンドに徹したカニサレスをボディーで攻め立ててポイントを奪い返す。5回にはボディーを打たれ続けて疲弊した相手に右の相打ちで勝ってみせ、6回には強打を空振りしたカニサレスがバランスを崩すなど小西のペースになった。

 8回からカニサレスは足を使うアウトボクシングに切り替え、ロングフックやワンツーを狙う戦い方に変えたが、ひと回り大きい小西はひたすら前進。被弾は増えたものの、9回には下がる相手に対して胸を叩き「前に来いよ」とばかりに挑発した。10回はカニサレスがマウスピースを落として開始が遅れたが、圧力を強めて休む暇を与えなかった。ただし、終盤の11、12回は必死で反撃してきたカニサレスがポイントを奪った印象。ジャッジの採点は114―113、115―112、116―111で、三者ともカニサレスを支持した。

 WBAライトフライ級王座は7度防衛した田口良一(ワタナベ)が昨年末にIBF王座を吸収してWBAの「統一王者」に昇格。「正規王座」が空位となったことを受けて今回の王座決定戦が設けられた。

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2018年3月18日のニュース