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ジロリアン陸 前日計量パスで「ラーメン二郎」へ 23日に全日本新人王決定戦

[ 2017年12月22日 15:04 ]

全日本スーパーフェザー級新人王決勝で対戦する森武蔵(左)とジロリアン陸
Photo By スポニチ

 ボクシングの第64回全日本新人王決定戦は23日、東京・後楽園ホールで行われる。22日は東京都文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で前日計量が行われ、注目のスーパーフェザー級は東軍代表のジロリアン陸(29=フラッシュ赤羽)がリミットの58・9キロ、西軍代表の森武蔵(18=薬師寺)は700グラムアンダーの58・2キロで一発パスした。

 デビュー戦で敗れた後は8連続KO勝ちのジロリアン陸は仕事がマジシャンで、ラーメン年間300杯、特に「ラーメン二郎」好きとして有名。普段は試合3週間前から“二郎断ち”するが、今回は「我慢できずに10日前に行った」そうで、「それで減量がきつかったのかも」と苦笑した。計量後も「リカバリーは気にせず好きなものを食べる」タイプとあって、早速「二郎」神保町店へ繰り出した。「注目されるのはメチャクチャうれしい。判定はほぼほぼない。勝っても負けてもKO決着になる」と抱負を述べたが、今後については「ボクシングを続けるか分からない。元々(新人王になって)ランカーに入るのを目標にやっていたから」と話した。

 一方、デビューから4連続KO勝ちで、西軍代表決定戦MVPの森は計量を終えるとスーツでバッチリ決めた。「スターになれる選手は身だしなみがきっちりしている」とプロ3戦目から実行しているそうで、元WBC世界バンタム級王者の薬師寺保栄会長からは「変わってるな」と言われたという。中学卒業後に熊本から名古屋の薬師寺ジムに入門。16歳からは1人暮らしで自炊もしているが、「不摂生になるのでラーメンは食べない。ちょっとでも体に悪いものは食べない」とジロリアンとは対照的にストイックだ。計量には愛知在住の祖母・美重子さん手作りの弁当と、自分でつくった馬肉のテールスープを持参。世界王者を目標に掲げており、「全部世界を取るため。新人王を取らないと、この先の道は開けない」と意識の高さをうかがわせた。

 各階級のカードは以下のとおり。

 ▽ミニマム級 赤羽根烈(宇都宮金田)47・4キロ―井上夕雅(尼崎亀谷)47・2キロ

 ▽ライトフライ級 佐藤剛(角海老宝石)48・9キロ―長井佑聖(市野)48・8キロ

 ▽フライ級 薮崎賢人(セレス)50・6キロ―白石聖(井岡)50・6キロ

 ▽スーパーフライ級 今川未来(木更津グリーンベイ)51・9キロ―松浦克貴(岡崎)51・7キロ

 ▽バンタム級 富施郁哉(ワタナベ)53・4キロ―徳山洋輝(千里馬神戸)53・0キロ

 ▽スーパーバンタム級 飯見嵐(ワタナベ)55・2キロ―下町俊貴(グリーンツダ)55・1キロ

 ▽フェザー級 佐々木蓮(ワタナベ)57・0キロ―高瀬衆斗(蟹江)56・6キロ

 ▽スーパーフェザー級 ジロリアン陸(フラッシュ赤羽)58・9キロ―森武蔵(薬師寺)58・2キロ

 ▽ライト級 有岡康輔(三迫)61・1キロ―小畑武尊(ダッシュ東保)61・0キロ

 ▽スーパーライト級 木原宗孝(帝拳)63・3キロ―マーカス・スミス(平仲BS)63・5キロ

 ▽ウエルター級 重田裕紀(ワタナベ)66・6キロ―安達陸虎(井岡弘樹)66・4キロ

 ▽ミドル級 加藤収二(中野サイトウ)72・3キロ―徳山純治(真正)72・0キロ

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