×

末吉大 判定勝ちで新王者も「全然ダメです。力んでいた」と反省

[ 2017年10月7日 21:32 ]

日本スーパーフェザー級新王者の末吉大 
Photo By スポニチ

 ボクシングの日本スーパーフェザー級王座決定10回戦は7日、東京・後楽園ホールで行われ、同級1位の末吉大(26=帝拳)が同級2位の高畑里望(りぼう、38=ドリーム)に3―0で判定勝ちして新王者となった。タイトル初挑戦を実らせた末吉は17戦16勝(10KO)1敗、最高齢記録での日本王座挑戦も実らなかった高畑は22戦13勝(5KO)8敗1分け。

 試合は長身の高畑が積極的にプレッシャーをかけ、左フックや右ボディーを伸ばす展開で始まった。手数が少なかった末吉は2回終盤からカウンターを合わせられるようになり、生命線の左ジャブも徐々にヒット。しかし、右はやや大振りで高畑のディフェンスにかわされた。中盤にはかぶせ気味の右が当たったが、高畑も左を振って抵抗。最終回にようやく打ち合いとなったが、ともに決定打を欠いて終了ゴングを聞いた。採点は98―92、98―93、97―93でいずれも末吉を支持した。

 ジムの先輩である前王者・尾川堅一が返上したベルトを継承した末吉だが、「全然ダメです。もっとビシビシ行きたかった」と反省しきり。8日の27歳の誕生日に自ら花を添える戴冠にも「意外と力んでいた。そこでパンチが当たらなくて、あれっという感じ。全部自分のせいです」と、まるで敗者のような口ぶり。尾川は高畑にTKO勝ちしているだけに、「もっと強くなるように頑張ります」と成長を誓った。

続きを表示

2017年10月7日のニュース