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河野 ツォーに7回途中負傷判定負け、激しい打撃戦でストップ

[ 2017年10月8日 00:21 ]

 ボクシングの元WBA世界スーパーフライ級王者・河野公平(36=ワタナベ)が7日、中国・香港の香港コンベンション&エキシビションセンターでWBO同級2位のレックス・ツォー(30=中国)と12回戦を戦い、7回途中負傷判定で敗れた。

 1回から積極的に打って出た河野はバランスを崩して後方へよろけたツォーに右を当てて倒したが、これはスリップダウンの判定。2回には偶然のバッティングでツォーの左額に大きなこぶができた。その後も激しい打撃戦となり、河野がボディーを中心に手数を多く出したのに対し、ツォーは左ストレートやアッパーで対抗。精度でツォーが勝ったラウンドもあったものの全体的には河野が押しており、4回以降は圧力に耐えられなくなったツォーがクリンチで逃げるシーンが目立ち始めた。

 左まぶたが腫れ上がってきたツォーはドクターチェックを受け、7回が始まった直後に再びドクターチェック。左目は完全にふさがり、試合続行不可能とされて試合はストップとなった。判定ではツォーの名前がコールされ、マイナータイトルのWBOインターナショナル・スーパーフライ級王座防衛がアナウンスされた。採点はジャッジ3者とも68―66(7回はいずれも10―10)でツォーを支持した。

 苦しかったのか、ツォーは試合後にリング上で号泣。河野は応援席に一礼して退場した。ツォーをプロモートするDEFプロモーションのジェイ・ラウ氏によると、今回の試合で河野が勝った場合は再戦を行う契約になっていたが、中途半端な結果に終わったため、ワタナベジム側に再戦をオファーする用意があるという。

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2017年10月7日のニュース