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K―1選手が負傷者救出!事故現場の炎の中、肘打ちで窓粉砕

[ 2017年7月13日 05:30 ]

今年2月、K―1ワールドGP会見に登場した小宮山
Photo By スポニチ

 K―1ファイターが、炎に巻かれた車中に閉じ込められた人を助け出した。

 12日正午ごろ、徳島県鳴門市鳴門町土佐泊浦の県道で乗用車とトラックが正面衝突し、1人が重傷を負った。そこを通り掛かったのがK―1選手の小宮山工介(30)。トラックの窓ガラスを割るなどして救助にあたった。

 鳴門署によると、乗用車が衝突の衝撃で炎上。迫り来る炎の中、小宮山はまず乗用車を運転していた車両整備士岸本浩貴さん(25)=板野町吹田=を引きずり出して救出した。極真空手出身だけあって、トラックの助手席の窓を躊躇(ちゅうちょ)せず肘打ちで粉砕し、運転していた会社員古城孝浩さん(51)=鳴門市大麻町=の脱出を助けた。

 岸本さんは右脚を骨折し重傷。古城さんと乗用車に同乗していた男性、肘を負傷した小宮山も搬送されたが、4人とも命に別条はないという。

 関係者は小宮山について「ファイターというより武道家というタイプ。折り目正しい性格。ソフトで落ち着いた印象だが正義感が強いので、思わず体が動いてしまったんでしょう」と振り返った。

 小宮山は今年3月、川崎市に自身が代表を務めるK―1ジム北斗会館を開いたばかり。K―1の運営会社によると、今年は試合に出場しておらず、この日は仕事の営業中に偶然、現場を通り掛かったという。

 幼い頃から天才空手少年と呼ばれ、各種空手大会で優勝。07年、キックボクシング団体「R.I.S.E」(当時)でプロデビューし、10年にK―1に初参戦した。主なタイトルは11年のRISEスーパーフェザー級王者など。

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2017年7月13日のニュース