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山中 ∨12戦へ試合前最後のスパー、充実の左「感覚としてはいい」

[ 2017年2月23日 16:31 ]

公開スパーリングで左を放つ山中
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 ボクシングのWBC世界バンタム級王者・山中慎介(34=帝拳)が23日、東京都新宿区の帝拳ジムで12度目の防衛戦(3月2日、東京・両国国技館)へ向けた練習を公開した。同僚のA級ボクサー堀池雄大(31)を相手に試合前最後のスパーリングを2ラウンド行い、右でしっかり距離を取り、タイミング良く左を上下へ散らした。

 山中は「最初はちょっと硬かったけど、力も入るし、感覚としてはいいですね」と充実の表情。挑戦者の同級6位カルロス・カールソン(26=メキシコ)が前日22日に来日したが、「調子良く来日してくれたのが一番。お互い良い状態で、いい試合にしたい」と歓迎し、「相手対策も陣営で練って練習できた。不安なところは一切ない」と言い切った。

 カールソンはデビュー戦で敗れてから22連勝中で、「勢いはあるだろうし、特に序盤は気をつけないと。それでも迎え撃つところは迎え撃ちたい」と試合展開を予想した。自身については「左の精度を得意に意識してきた。相手の右をもらわないことが一番のテーマ。(フィリピン人)パートナーとのスパーリングでは一瞬の右にも反応できたし、試合にも必ず生きると思っている」と手応えを口にした。

 試合へ向けては、長男の豪祐君(4)が「WBC」と書いた手作りのメダルをプレゼントしてくれたという。「12度目の防衛戦にして初めて。娘(梨理乃ちゃん)からはお守りももらった。もうちょっと早い段階で欲しかったけど(笑い)、もう1つ頑張れるパワーをもらった」。感激した山中は「最後はインパクトある勝ち方、倒し方をしたい。カッコいいパパで終われるように」と意気込んだ。

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2017年2月23日のニュース