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小関桃、挑戦者探し難航で「ストレス」 V17戦後の階級変更、海外も視野

[ 2016年11月10日 14:28 ]

17度目の王座防衛を狙う小関桃(左)と世界初挑戦の日向野知恵

 ボクシングのWBC女子世界アトム級タイトルマッチ10回戦(11日、東京・後楽園ホール)の調印式と前日計量が10日、東京都文京区の日本ボクシングコミッション(JBC)で行われ、男女合わせて国内最多記録を更新する17度目の防衛戦に臨む王者・小関桃(34=青木)はリミットより100グラム軽い46・1キロ、世界初挑戦の日向野知恵(32=スパイダー根本)はリミットの46・2キロで一発パスした。戦績は小関が20戦19勝(8KO)1分け、日向野が10戦6勝(2KO)4敗。

 小関は昨年10月に当時のWBA同級王者・宮尾綾香(当時大橋、現ワタナベ)と統一戦を行って以来、1年1カ月ぶりの防衛戦(WBA王座は返上)。今年8月にノンタイトル戦を行ったが、なかなか挑戦者が見つからず「ストレスがけっこうきつかった」と言う。対戦相手に名乗りを挙げた日向野について「かみ合うと思う。自分も似たようなタイプなので、質が1つ1つ違うところを見せたい」と抱負を述べた上で「防衛記録を伸ばすことも選択肢だけど、また挑戦者が現れないなら階級を上げたり、海外へ挑戦したい。現役中に悔いなくやっておきたいことがある」と新たなステップへ進む考えも示した。

 一方、日向野は国内女子では数少ないサウスポーへの対策に苦労した様子。「ジムの男子選手にマスボクシングをしてもらったり、右の人に左になってもらったりした」と明かした。ただし、アトム級での減量については「前回がしんどかったので増やさないようにした」と5キロ以内で済んだという。「偉大なチャンピオンに挑戦できてうれしい。スタミナと打たれ強さが持ち味と思っている。質の高さに負けないように、挑戦者らしく戦っていきたい」と意気込んだ。

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2016年11月10日のニュース