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山中、バンタム級「最強ベルト」獲る!モレノ倒せば米リング誌認定

[ 2016年9月15日 05:30 ]

会見で質問に答える山中慎介

WBC世界バンタム級タイトルマッチ 王者・山中慎介≪12回戦≫同級1位アンセルモ・モレノ

(9月16日 エディオンアリーナ大阪)
 ダブル世界戦の調印式とルールミーティングが14日に大阪市内で開かれ、WBC世界バンタム級タイトルマッチに懸けられる米専門誌リングマガジンの世界王者認定ベルトが披露された。日本人がバンタム級で同誌認定の世界王者となれば、1968年(昭43)のファイティング原田以来48年ぶり。WBC王座11度目の防衛を目指す王者・山中慎介(33=帝拳)は、過去3戦3KO勝ちの大阪で“バンタム級最強の証”獲得を宣言した。

 調印式の壇上中央に置かれたベルトを見た山中の目が光った。バックルが金色、バンド部が赤白青のリング誌の世界王者ベルト。WBC立会人のフォード氏は「山中とモレノが空位のバンタム級タイトルを懸けて戦う」との同誌からの親書を紹介し、「勝者に贈るよう頼まれた」とベルトを披露した理由を説明した。

 1922年創刊でボクシング界最高の権威を誇るリング誌は、独自に世界ランキングや王者を認定している。現在、バンタム級1位がWBC王座10連続防衛中の山中で、2位がかつてWBA王座を12度防衛したモレノ。昨年9月に2―1判定の接戦を演じた2人による1年ぶりの再戦を、同誌は「バンタム級最強決定戦」と認定してベルトを授与することを決めた。

 緑色のWBCベルトを携えた山中は「このベルト以外にリング誌のベルトを懸けて戦うのは凄く新鮮。目の前にして気合が入っているし、絶対に持ち帰ることを確信している」と言い切った。同誌は90年代に王者認定を一度やめたため、バンタム級王者の認定は87年以来29年ぶり。山中が認定されれば、日本人ではファイティング原田以来48年ぶりとなる。

 ベルトの感想を問われると、山中は「いいですね!」を連発した。調印式では「前回以上に差をつける自信はあるし、もう少し当たればKOチャンスはある」と話し、自ら「大阪は過去3試合3KO勝ちで縁起の良い場所。気持ち良く会場入りできると思う」と必勝データを口にした。かつてWBCバンタム級王座を10度防衛した長谷川から「防衛記録を達成してほしい」とエールを送られたV11戦。3戦ぶりのKOで2つ目のベルトと最強の称号を手に入れる。

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