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長谷川“先制パンチ”グローブ不正防止へ着用時チェック要望

[ 2016年9月15日 05:30 ]

グローブをチェックする長谷川

WBC世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 王者ウーゴ・ルイス≪12回戦≫同級5位・長谷川穂積

(9月16日 エディオンアリーナ大阪)
 同じ轍(てつ)は踏まない。調印式後のルールミーティングで、長谷川が所属する真正ジムの山下正人会長は日本ボクシングコミッション(JBC)に「王者がグローブを着用する際もしっかりチェックしてほしい」と強く要望した。

 今回使用されるグローブはメキシコ・レイジェス社製。拳部分の詰め物を動かし、薄くする細工が可能という評判も一部にある。長谷川が初めて同社のグローブを使ったのは10年4月30日のフェルナンド・モンティエル戦。結果は4回TKO負けでWBC世界バンタム級王座11度目の防衛に失敗した。

 この時、モンティエル側が“スポンサーの都合”を理由にグローブの変更を申し入れ承諾した。試合中に長谷川は「コンクリートで殴られているみたい」と拳の異常な硬さを訴えたという。実際に不正があったかは定かではないが、不信感を抱くだけに先手を打った格好だ。長谷川は「勝つことしか考えていない」と冷静。3階級制覇しか頭にない。

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2016年9月15日のニュース