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井岡 引退した先輩へ、アモーレへV3贈る「思いを僕らが晴らす」

[ 2016年7月13日 05:30 ]

鬼の形相でサンドバックを叩く井岡一翔

WBA世界フライ級タイトルマッチ12回戦 王者・井岡一翔―同級6位キービン・ララ

(7月20日 エディオンアリーナ大阪)
 先輩とアモーレのために――。3度目の防衛戦に挑む井岡一翔が12日、大阪市内のジムで練習を公開。興国高の1学年先輩で元東洋太平洋スーパーフェザー級王者の仲村正男(28)の現役引退を受け「尊敬する先輩。思いを僕らが晴らしたい」と“仲村魂”の継承を誓った。

 3度目の防衛戦に向け、調整が順調なのは見て取れた。大一番の8日前。最後の追い込みとばかりに、当初予定していたスパーを1ラウンドおかわりして計5ラウンド。「ボディーを効かせてからの展開」との狙いを体現するかのように効果的なパンチを見せた。

 減量もありつらいこの時期、自身を叱咤(しった)できたのは5日に飛び込んできたニュースの影響もある。興国高の1学年先輩の仲村が引退を表明。「ボクシングに向き合う姿勢、意識がすごい高い方。今の僕の意識がこうなったのは先輩のおかげ」。世界チャンピオン「井岡一翔」の礎は仲村の背中を追いかけることで完成したと言っていい。「グローブを置くのなら、その思いは僕らが晴らしたい」と誓った。

 交際中の歌手でグラビアモデルの谷村奈南(28)について聞かれると「エールは常に受けているし、支えてもらっている」と感謝。当日の観戦は「この場では秘密にしたいと思います」と照れたが事実上、恋人の来場を認めた。7カ月ぶりの世界戦。公私ともに充実の王者に死角は見当たらない。

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2016年7月13日のニュース