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井上尚弥 異例のPFP9位選出 もしも王者が同じ体重で戦ったら…

[ 2016年5月9日 09:00 ]

<ダブル世界戦>防衛に成功したは井上尚弥(中)は父・真吾さん(右)と弟・拓真に祝福される
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WBO世界スーパーフライ級タイトルマッチ ○王者・井上尚弥 判定3―0 同級1位ダビド・カルモナ●

(5月8日 有明コロシアム)
 米リング誌選定の全階級を通じ最強のボクサーを決めるパウンド・フォー・パウンド(PFP)ランキングに日本人が選出されたのは山中慎介、内山高志に続いて井上尚が3人目。4月21日発表では山中が8位、井上尚が9位に入った。

 PFPは階級ごとに王者が存在するボクシングで「仮に同じ体重で戦った場合、誰が一番強いのか」を比較するため50年代にリング誌が創設。“初代”のシュガー・レイ・ロビンソンに始まり、シュガー・レイ・レナード、マイク・タイソン、ロイ・ジョーンズJrらが選ばれ、近年ではマニー・パッキャオ、フロイド・メイウェザーJrに「称号」が与えられてきた。

 中量級~重量級の選手が多くを占めてきたPFPで、現在トップにいるのがローマン・ゴンサレス。45戦全勝38KOの戦績で軽量級でも評価を受けているが、井上尚の場合は軽量級に加えてわずか10戦、しかも日本国内でしか試合をしていないだけに、ランク入りは超異例だ。豪快な連続KO劇はストップしたが、ボクサーの世界的指標となるPFP入りしたことで将来の海外進出へ一歩前進したことは間違いない。

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2016年5月9日のニュース