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村田 中国でアピールKOだ!国営テレビで生中継

[ 2016年1月30日 05:30 ]

計量後に対戦相手のベガ(右)と向き合う村田

73・4キロ契約 WBCミドル級5位 村田諒太―WBCスペイン語圏ミドル級王者 ガストン・アレハンドロ・ベガ

(1月30日 中国・上海オリエンタルスポーツセンター)
 30日に中国・上海で行われるボクシングのロンドン五輪ミドル級金メダリスト・村田諒太のプロ第9戦が中国全土に地上波放送されることになった。国営テレビ・中国中央電視台のスポーツ専門チャンネルCCTV―5で生中継されるもので、世界挑戦へ絶好のアピールの場となる。29日は記者会見と前日計量が行われ、村田は契約体重より900グラム軽い72・5キロ、対戦相手のベガはリミットの73・4キロでパスした。

 村田のウエートはミドル級のリミットにあたる72・5キロだった。やや重く設定された今回のリミット、73・4キロより軽かったが「世界戦は160ポンド(72・5キロ)でやるわけですから、その意味でもいいんじゃないか」と笑顔。余裕の表情で対戦相手ベガと顔を付き合わせ「思ったより小さかった」と印象を口にした。

 米プロモート大手トップランク社が上海で初開催する今回の興行はライトフライ級で北京、ロンドンの両五輪を連覇し、昨年3月に世界初挑戦して敗れた鄒市明(中国)の再起戦がメーン。村田はセミファイナルに登場するが、CCTV―5は2人の五輪金メダリストの試合のみ2時間枠で放映する。中国の全人口約13億5000万人が視聴可能な村田について、現地興行関係者は「非常にいい選手で評価が高い」と明言。年内に計画する世界挑戦へ向けて実力を示す格好の舞台で、村田も「これから中国で興行が増えればアジア人として僕の出番も増えると思うので、いいアピールができれば」と乗り気だ。

 昨年11月の前戦は消化不良の判定勝ち。トップランク社のボブ・アラムCEOは「少しガッカリしたが、素晴らしい選手なので楽しみ」と話し、「KOはホームランみたいなもの。KOでなくても良いパフォーマンスをしてくれれば」と期待をかけた。金メダル獲得から4年後の今年は五輪イヤー。村田は「僕にとっては縁起のいい年。今年もいい方向への転換期になれば」と言って表情を引き締めた。

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2016年1月30日のニュース