山中＆木村３・４ダブル世界戦　夫人誕生日に「最高のプレゼントを」

ダブル世界戦に臨む山中（左）と木村

　ボクシングの帝拳ジムは１９日、ＷＢＣ世界バンタム級王者・山中慎介（３３）とＷＢＣ世界ライトフライ級王者・木村悠（３２）が３月４日、京都市の島津アリーナ京都でダブル防衛戦を行うと発表した。１０度目の防衛戦となる山中は前ＷＢＡ世界スーパーフライ級王者でＷＢＣバンタム級３位のリボリオ・ソリス（３３＝ベネズエラ）と、初防衛戦に臨む木村はＷＢＣライトフライ級６位のガニガン・ロペス（３４＝メキシコ）と対戦する。戦績は山中が２６戦２４勝（１７ＫＯ）２分け、ソリスが２７戦２３勝（１０ＫＯ）３敗１分け、木村が２１戦１８勝（３ＫＯ）２敗１分け、ロペスが３２戦２６勝（１７ＫＯ）６敗。

　ソリスは１１年１２月にＷＢＡ世界スーパーフライ級暫定王者となり、１３年５月に河野公平（ワタナベ）を判定で破って正規王者に昇格した。同年１２月にはＩＢＦ世界同級王者・亀田大毅（亀田）と統一戦を行う予定だったが、前日計量でリミットを１キロオーバーしてＷＢＡ王座を剥奪。試合は判定勝ちしたものの、亀田大が敗れてもＩＢＦ王座を保持することが試合後に明らかとなり、亀田ジムが事実上の国内追放処分を受ける騒動に発展した。

　山中は「京都は高校時代にボクシングを始めた場所。地元・滋賀にも近いので、試合を組んでもらって感謝している」とコメント。３月４日は沙也乃夫人の誕生日でもあり「今までたいしたプレゼントもしていないので、今回は勝利という最高のプレゼントをしたい」と約束した。ソリスについては「出入りも速く、ストレートよりフック、アッパーが得意なのかな」と印象を語り、「ＫＯでスッキリ終わらせたい」と意気込んだ。

　木村の相手ロペスは昨年７月、木村が同１１月に王座を奪取したゲバラ（メキシコ）が持つＷＢＣライトフライ級王座に挑んで判定負けしている。木村は「とてもバランスが良くて、スタイリッシュ。やりづらさはないけど、凄くうまい選手。自分のボクシングを貫いていきたい」と話した。